【FX初心者・中級者】プロが教える!
利益を出しやすいトレード法とは ~第7回~
- 資金計画を立てる
- 目標は年間100%の利益を目指す
- 毎日平均0.3%の利益を出す目標利益確定幅の設定
- 大きく負けないためにボーナスを活用する方法
- できるだけ少ない証拠金で
- 入金ボーナスを使った夢のあるシミュレーション
- まとめ
せっかく、コツコツ積み上げた利益を1回のトレードで無くしてしまうことの多く、損切りが上手くできないのですが…。
今回はFX初心者でも、ボーナスを使って資金を増やしつつ、せっかく積み上げた資金を大きな損失から資金を守るコツをご紹介します。
海外FXの最大の特徴に豪華なボーナスと高いレバレッジがありますね。
トレーダーにとってそれらを有効に活用すれば、安全にかつ効果的に資金を増やすことができます。
特にボーナスを活かして損失のリスクを小さく抑えつつ資金を増やしていくにはコツがあるのです。
資金計画を立てる
ボーナスをどう活かすかを解説する前に資金計画を立てましょう。
FXで安定して利益をあげられるトレーダーであれば年に100%くらいの収益を得ることはできるでしょう。
凄腕トレーダーの中には資金を何十倍にもできる人もいますが、ここでは1年で資金を2倍にするためには毎日平均してどのくらいの利益を出せば良いのかを考えます。
目標は年間100%の利益を目指す
複利運用のメリットは指数関数的に資産が増えていくことです。
例えば毎日資金の1%の利益を平均して出せるトレーダーは、1年で資金を約12倍にすることができます。
1%の利益とは、資金10万円に対して利益が1日1,000円、資金100万円に対して利益が1万円です。
この数字を見ると意外に簡単にできそうに感じますが、これを継続するのは簡単ではありません。
下の表は年間250日トレードしたと仮定し、複利で運用した場合の1日の平均利益と1年後に資金がどのくらい増えたのかを示したものです。
平均利益/日 | 1年後の資金 |
---|---|
0.30% | 約2倍 |
0.44% | 約3倍 |
0.55% | 約4倍 |
0.64% | 約5倍 |
1年後に資金を2倍、つまり100%の収益を上げるためには、毎日平均して0.3%の利益を出せば良いことがわかります。
毎日平均0.3%の利益を出す目標利益確定幅の設定
ここでは想定資金を10万円とします。
10万円を1年で2倍にするためのポジションサイズを考えましょう。
またトレード通貨もわかりやすくするためにドル円で1ドル100円として説明します。
この表はロット数と何ピップス動いたらいくら動くのかを示したものです。 (※1pips=0.01円(1銭))
1pip変動 | 10pips変動 | 15pips変動 | 20pips変動 | |
---|---|---|---|---|
0.01lot | 10円 | 100円 | 150円 | 200円 |
0.05lot | 50円 | 500円 | 750円 | 1,000円 |
0.1lot | 100円 | 1,000円 | 1,500円 | 2,000円 |
そして、10万円の0.3%は300円です。
300円を取りに行くポジションサイズは何ピップスで300円になるかを計算すれば求められます。
上の表を参考に計算すると、0.01ロットの場合は30ピップスで300円になります。
0.1ロットの場合は3ピップスです。
勝率100%なら計算は簡単ですが、FXで100%の勝率はないことはみなさんご存じの通りです。
従って、自分がどのくらいの勝率でトレードしているのか、そしてリスクリワード(利益と損益の割合)はどのくらいになっているのかによって、どのくらいの損切りに対してどのくらいの利益を狙えば、平均0.3%の利益が得られるのかが変わります。
※リスクリワードは「第3回 損切りポイントはどこ?」でご紹介しています。
とは損切りに対して利益確定がどのくらいに設定されているのかを表します。
損切り設定1,000円に対して利益確定1,000円であればリスクリワードは1:1です。
ここでは分かりやすいようにトレード毎のリスクリワードは1:1、勝率60%で計算してみましょう。
勝率60%なので、1日1回トレードすると仮定すれば、10日トレードすれば6勝4敗となります。
そして平均利益が0.3%の300円にするためには1回のトレードで1,500円を狙う必要があることがわかります。
勝ちトレード | 1500 |
1500 | |
1500 | |
1500 | |
1500 | |
1500 | |
負けトレード | -1500 |
-1500 | |
-1500 | |
-1500 | |
10日分の利益 | 3000 |
1日の平均利益 | 300 |
資金10万円に対して1,500円の利益ですから、1.5%の利益を狙うことになります。
ドル円で1,500円の利益を得るにはどのくらいのポジションでトレードするのが適当でしょうか?
そのためにはどのくらいの値幅を狙うかによってポジションサイズが変化しますが、ドル円であれば20pipsくらいで利益確定するトレードで1,500円になるようにトレードするのが良いでしょう。
20pipsで1,500円の利益を得られるポジションサイズは0.075ロットです。
MT4は小数点以下第2位までしか設定できないため、実際は0.07もしくは0.08ロットでトレードします。
これでポジションサイズと損切幅、利益確定幅の大まかな数字が確定しました。
ここがポイント1!
資金10万円に対して目標平均利益が0.3%の300円なので、300円を取りに行く想定でトレードすると勝率60%では以下のようになります。
勝ちトレード | 300 |
300 | |
300 | |
300 | |
300 | |
300 | |
負けトレード | -300 |
-300 | |
-300 | |
-300 | |
10日分の利益 | 600 |
1日の平均利益 | 60 |
勝率が60%なので、300円を狙ってトレードすると平均利益は60円、0.06%の平均利益になり、目的の平均0.3%には遠く及ばないという結果になります。
こうならないためには自分の勝率がどのくらいあるのかを把握し、その勝率を維持したらどうなるのかという見通しと、その勝率を維持する努力が必要です。
ここがポイント2!
平均して目標利益を稼がなければならない、と考えると毎日トレードして利益を出さなければいけないと思うかもしれませんが、そうではありません。
勝率60%で安定してトレードできるということは毎日トレードすることではなく、自分の勝ちパターンの時だけにトレードすることが大切です。
つまり、「ここなら勝てる」という勝てる確率の場所からのみエントリーするということです。 そして、そういうチャンスがない時はトレードしないことが正しい判断だということも覚えておきましょう。
大きく負けないためにボーナスを活用する方法
上で想定したようにリスクリワード1:1の勝率60%で安定してトレードすることができれば、誰でも1年で資金を2倍にできそうですが、相場にはいくつもの落とし穴やトラブルが待っています。
非常によくあるパターンが、小さな利益を順調に積み上げているのにたった1回損切りが遅れたばっかりに大きな損失を出してしまうケースです。
また調子よくトレードしていて連戦連勝を重ねているときなどは、油断したり慢心して連勝にこだわり、損切りできなくなってしまい、ナンピンにナンピンを重ねて99連勝してあと1勝すれば100連勝だという最後の100回目のトレードで全損してしまうこともあるでしょう。
(※ナンピンとは、価格が値下がり(値上がり)した際に、買い増しをして、保有ポジションの平均単価を下げて、値が戻るのを待つという方法。)
この小さな利益を重ねていながらどこかで大きな損失を出すパターンはFX初心者に多く、原因はメンタルコントロールの失敗によるものですが、上級者でもメンタルを正しくコントロールしつつ正しい判断を1年間続けることは簡単ではありません。
そこでボーナスを活用します。
できるだけ少ない証拠金でトレードする
FXでトレードできる資金を10万円と想定しているのですが、10万円をトレード口座に入れると、メンタル崩壊トレードによって10万円が無くなってしまうリスクがあります。
そこで、トレード口座には2万円しか入れないようにします。
つまり、資金の20%しか口座に入れなければ、損切りできなくてポジションを放置しても、含み損でナンピンを重ねてもう損切りできない、という状態になったとしても最悪その20%の資金が無くなるだけです。
これは海外FXの高レバレッジだからできるやり方でもあります。
そしてもし100%入金ボーナスが活用できるとしたらどうでしょうか?
10万円の20%の資金を入れなくても、1万円入金すれば100%入金ボーナスによって証拠金は2万円になります。
つまり、手元に9万円残った状態でトレードができます。
また、最悪そのトレード口座を全損させたとしても持ち出し資金は1万円ですから、全体の10%しか損失になりません。
そしてポジションは口座残高2万円ではなく、資金10万円に対してのポジションサイズでトレードします。
こうすることで、大きな損失を未然に防ぎ、利益を確実に積み上げることができるシステムができあがります。
あとは、淡々といつものトレードを繰り返すだけです。
ここがポイント!
このような資金計画に基づいたトレードをする場合、何よりも大切なことが安定したトレードです。
大きく勝つ必要はなく、とにかくルールに従って淡々とトレードをこなし、安定した成績を維持することが大切です。
安定した成績とは、リスクリワードと勝率が大きく変わらないという意味です。
勝率99%でも損切りをしなければいつかは1回の負けトレードで全資金を失います。
1回1回のトレードに感情移入しすぎたりこだわったりしないで、資金計画に意識を置いて予定された損切りできちんと損切り、予定された利益確定場所で利食うことを淡々と繰り返すことが重要です。
入金ボーナスを使った夢のあるシミュレーション
手持ち資金100万円を1年で1,000万円にするためにはどうすれば良いかをシミュレーションしてみましょう。
条件は以下の通りとします。
■リスクリワード1:1.5
■勝率60%
■口座に100万円の10%の10万円を入金
■100%入金ボーナスをもらって証拠金を20万円
とします。
これで口座を全損させても最悪10%の損失ですみます。
年間で資金を10倍にするためには1日の平均利益率は0.92%です。
100万円の0.92%は9,200円です。
平均して0.92%を利益を上げるためには毎日いくらの利益目標を立てれば良いでしょうか?
今回はリスクリワードが1:1.5なので、以下のようなシミュレーションができます。
勝ちトレード | 30,000 |
30,000 | |
30,000 | |
30,000 | |
30,000 | |
30,000 | |
負けトレード | -20,000 |
-20,000 | |
-20,000 | |
-20,000 | |
10日分の利益 | 100,000 |
1日の平均利益 | 10,000 |
わかりやすく切りのいいところで計算しました。
リスクリワードが1:1.5なので、損失2万円に対して利益は3万円になります。
従って毎日3万円を狙ってトレードすればよいことがわかります。
3万円を20pipsで得るためには、ポジションサイズは1.5ロットです。
毎日1.5ロットで20pipsを狙うトレードをコンスタントに続けていけば、1年後には100万円は1,000万円になる計算です。
ここがポイント!
複利運用なので、ポジションサイズは資金が増えていく毎に大きくする必要があります。
あまり細かく変更する必要はありませんが、資金が10%増えたらポジションサイズも10%増やすというようなルールを作り、そのルール通りにトレードすれば複利で運用ができます。
またポジションが大きくなると動く金額も大きくなるので、だんだん金銭感覚によってトレードが狂って来ることもあるかもしれません。
そういう場合は、トレード画面からお金が見えないように設定してしまいましょう。
トレード中はピップス数でだけを見ていれば、それがいくらなのかは見えないので金銭感覚とトレードを切り離すことができます。
まとめ
FX初心者トレーダーはついつい目先の利益やその日の勝ち負けに意識が行きがちです。
そして勝った負けたで一喜一憂して大局を見失ってしまうことも多いでしょう。
FXには非常に大きな可能性があります。
安定したトレードができて、ボーナスを上手く使えばリスクは非常に小さく押さえつつ、資金を短期間で大きくすることができます。
そのために絶対必要なことが安定したトレードと徹底したリスク管理です。
海外FX業者の中には100%入金ボーナスと高レバレッジというトレーダーにとってとても有利な武器がありますからぜひ、入金ボーナスのある業者と取引をして、有効活用をおすすめします。
今回提案した資金計画やボーナスの活用法がすべてではありませんが、各自のトレードの成績を今一度確認し、この先の資金計画とリスク管理を見直してみてはいかがでしょうか。