国内のFX業者と海外FX業者とどちらを選ぼうか、と思っているみなさんにとっては、ボーナスが豪華な海外FX業者が魅力的に見えますね?
実際、国内FX業者の多くは、口座開設の際にボーナスを提供するとしても、かなり多額の取引後にキャッシュバックなど、ハードルが高いのです。
海外FX業者の場合、口座開設ボーナスを使って、入金せずに、FXトレードを体験してもらい、利益が出たら出金可能にしています。
でも、なぜ、未入金のまま口座開設20,000円ボーナス、入金額の100%~200%ボーナスといった豪華なボーナスが出せるのか?
新規口座開設者全員にそんなボーナスを出して、会社の経営は大丈夫なのか?倒産しない?
と思ったことはありませんか?
結論から言いますと、海外FX業者は豪華なボーナスを提供しても会社の経営が危なくなるというようなことはありません。
その理由として、取引方法の違いがあります。
国内業者のほとんどはDD方式という取引方法を採用しています。
一方、海外FX業者のほとんどはNDD方式という取引方式を採用しています。
NDDとDD方式の違いについてはこちらで詳しく説明していますが、わかりやすく言えば、DD方式の場合は、トレーダーが負ければ負けるほど業者が儲かり、NDD方式の場合は、トレーダーがたくさん買ってくれることで業者が儲かります。
ですから、海外FXの場合、豪華なボーナスを出してでも、トレーダーにやる気になってほしいわけですし、また、ボーナスを出しても会社が損をするわけではありません。
国内FX業者の収益源は、簡単なところから言えば、まずは手数料とスプレッドです。
取引ごとにかかる手数料で利益を得られるようになっていますが、最近は多くの業者が手数料ゼロ円にしていますから、手数料収入は見込めないことも多いのです。
スプレッドは、かなり低めに設定しているのでこれもそれほどの収益にはなりません。
そこで、登場するのがDD方式による利益獲得なのです。
DD方式では業者とトレーダーは利益相反関係にあります。
つまり、トレーダーが損をすると業者が儲かる構図になっています。
トレーダーが注文をかけると、FX業者が一旦注文を受け、相殺させたり、吞んだりすることで、FX業者に利益を生じるように調整するのです。
例えば、トレーダーがここで約定すると大儲けをしてしまう、と判断した場合には、注文をいったん飛ばして、もう少し上/下のレートで約定させてしまうというような、スリッページが行われることもあります。
例えば、トレーダーが100円で注文を出しているのに、100.05円で約定させるというようなことです。
つまり、トレーダーの負けた分が業者の利益になっているということになります。
海外FX業者の多くはNDD方式を採用しています。
こちらの場合も、手数料も利益の一部となるのですが、やはり最近では手数料はゼロ円にしている業社も多いですので、あまり利益としては期待できません。
NDD方式の場合は業者とトレーダーは利益を共存する関係、つまり、トレーダーが儲かると業者も儲かる構図になっています。
海外FX業者は国内FX業者に比べて、スプレッドが若干広めになっています。
そうなのです。海外FX業者は、スプレッドが収入源となっているのです。
スプレッドが収入源というクリアな事情を理解していれば、DD方式を採用している業者による、呑み行為などによる損失を被るより大きなメリットがあると言えるでしょう。
NDD方式を採用している業社では、トレーダーが儲かって活発に取引をしてくれることが収入につながります。
ですから、ボーナスを始め、情報開示やサポートにも力を入れている業社が多くなっています。
さて、NDDはわかったとして、豪華なボーナスはどうなのでしょう?
確かに、トレーダーが儲かるためとはいえ、口座開設しただけで20,000円、入金したら100%ボーナスなど、全トレーダーにそのようなサービスをして会社は大丈夫なのでしょうか?
海外FX業者のプロモーションは、大きく分けて2種類あります。
■クレジットタイプ(ボーナスキャンペーン)
ボーナス分は出金できず、利益のみが出金できるもの
■キャッシュバックタイプ
取引に応じてキャッシュバックされるが、出金も可能なもの
クレジットタイプについては、出金できないため、業者が現金を捻出するわけではないため、損失にはなりません。
むしろ、それによりトレーダーの取引意欲が高まることで、自社の利益につながります。
キャッシュバックタイプについては、実際に出金もできるため、現金と同じ扱いになります。
これは、多くは取引に応じて付与されるものですから、トレーダーに取引を活発にしてもらって、その一部を返還するというイメージですから、サービスになります。
しかし、一般の商品を販売する場合も、値引きサービス、おまけをつけるというようなことが行われますから、それと同じことになります。
ここまではどちらかというと、なぜボーナスを頻繁に提供するか、というお話でした。
実は、そもそもボーナスのためのお金はどこから捻出しているか、というと、海外FXの業社が本拠地を置く国は日本より法人税が安いのです。
下記の一覧表で比べてみましょう。
金融ライセンスの関係で多少法人税が高い国に本社を移したGEMFOREXのような例もありますが、概ね、タックスヘブンと言われる国に登録だけを行って、実際の機能を他国に置くということも行われているようです。
そのGEMFOREXも実は、法人税が高いニュージーランドの他に、香港やバヌアツなど法人税が安い、またはゼロの国にオフィスを構えそちらをメインに活動することにより、税金の支出を押さえています。
つまり、法人税の安い国で登録を行い、浮いた経費を広告費に回していると考えられます。
こうしてみると、ボーナスが豪華な業社は、法人税が安めの国に拠点をおいているようです。
海外FXのボーナスキャンペーンが豪華な理由がおわかりいただけましたでしょうか。
トレーダーの方は、豪華なキャンペーンの裏には何かワケがあるのでは?と疑心暗鬼にならずに、安心してその恩恵に預かっていいと思います。
国内FX業者はDD方式を採用している場合が多く、業者とトレーダーは利益相反関係にあります。
海外FX業者は、NDD方式を採用している場合が多く、業者とトレーダーは利益共存関係にあります。
それで、トレーダーを設けさせるために、豪華なボーナスを提供します。
クレジットタイプ(出金できないタイプ)のボーナスは会社の経営を圧迫することはありません。
キャッシュバックタイプの場合は、一般商品の値引きやオマケ感覚ですので、広報の一環として提供しています。