海外FXでのデイトレードの注意点と利益を上げるための5つの方法

海外FXでのデイトレードの注意点と利益を上げるための5つの方法

海外FXに興味がある方に向けて、海外FXでのデイトレードについてまとめて解説します。
これからFXを始めようとしている方なら、どのように取引をしていくべきかと迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?
FXにはさまざまな取引の種類があります。今回は種類ごとの特徴と、初心者の方におすすめの取引方法について解説します。読んでいただければ、どのように取引を始めていけば良いのかご理解いただけるはずです。

海外FXにおけるトレードの種類

海外FXでは取引スタイルに4つの種類があります。「スイングトレード」「スキャルピング」「ポジショントレード」「デイトレード」の4つです。
取引スタイルによって通貨の保持期間や取引回数、特徴、注意点などがさまざまに変わります。そのためそれぞれについて把握したうえで、ご自身にあった取引方法を選ぶことが大切です。

それでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。特徴を知ったうえで、ご自身にとって最もあっている取引方法を選んでください。

種類1:スイングトレード

まずは「スイングトレード」です。スイングトレードとは傾向をとらえて、長期的に取引するスタイルのことを指します。数日間で終えることもありますが、数ヶ月間にわたり保持し続けることも珍しくありません。
ご紹介する4種類の取引方法のうち、2番目に長期にわたる取引方法です。

注文の機会は1週間に1回程度ですが、数ヶ月に1回となることもあります。
そのため取引の回数が少なく、仕事が忙しくてチャートの確認ができない方、ゆったりとした取引をしたい方におすすめです。忙しい方にとってはメリットのある取引方法ですが、相場経験を積みにくいのがメリットとなります。
また取引回数が少ない分、1回の取引で大きな利益を期待するタイプの取引方法です。そのため損切りの基準が広めになり、リスクが大きくなりがちでもあります。

スイングトレードは長期的に取引をするスタイルであり、ある程度相場経験をある程度積んだ中級者の方に適しているでしょう。

種類2:スキャルピング

続いてご紹介する「スキャルピング」は、海外FXの中でもデイトレードよりもさらに短期間に取引を行うタイプです。
取引の期間は数秒から数分程度であり、瞬間的な流れに乗ることを重視します。注文の機会があれば1日に数十回の取引を行うことも珍しくありません。短期的に取引を実施し、小さな利益をたくさん積みたい方に適した取引方法です。

ただしスキャルピングでは瞬間的な判断をしなければなりません。利益の確定、損失の確定ともに数秒単位の素早さで判断することが求められます。そのため取引回数を十分に積んでいる上級者の方に適しています。
また取引回数が最も多い方法であるため、取引にかかるコストを抑えるための工夫も必要です。そして通貨ペアごとの取引が活発な時間帯も、把握しておかなければ効率的な利益は狙えません。

以上のように、海外FXにはデイトレードよりも短期で取引を行うスキャルピングと呼ばれる種類もあります。

種類3:ポジショントレード

「ポジショントレード」では、スイングトレードよりも長期的な取引を行います。数週間で決済することもありますが、数年間にわたって維持し続けることもあるスタイルです。
そのため取引での収益に加え、スワップポイントを期待する人がよく利用します。

大きな流れを見つけたら、流れの方向に対してフォローします。すると頻繁なチャートの確認などが不要となり、時間に縛られない、ゆったりとした取引が可能となることが魅力です。
うまく流れに乗るか、スワップポイントが高いペアで注文をすれば、1回の取引で大きな利益も狙えるでしょう。

ただし、流れを見誤って注文をすると大きな損失をこうむることもあります。また長期的な保持となるため、資金効率が悪くなることもあることに注意してください。
取引の機会は多くて数週間に1回であり、少ないと1年に1回程度となることもあります。多額の資金も必要です。
取引の経験を積むには適していませんが、スワップポイントによる長期的・少額の利益を受け取り続けたい方に利用されます。

種類4:デイトレード

最後にご紹介する海外FXの取引方法は、デイトレードです。名前の通り、1日のうちに取引を終わらせるタイプとなります。注文から決済までの時間は長くても数時間程度なので、短期取引に分類される取引です。
短期間で利益を得ていきたいと思われている方にとって、魅力的な取引方法と言えます。

注文の機会があれば1日に数回の新規注文を行えることがあります。朝・昼・夜くらいにチャートをチェックできるようであれば、デイトレードで利益を出せる可能性は高いでしょう。
またスキャルピングよりも判断のために必要な時間が長いことも特徴です。急くこともなく、落ち着いた短期取引が可能となります。そのうえ眠っている間の価格変動のリスクがないことから、損失を防ぐためにも役立つ取引方法です。

以上のような特徴から、初心者の方でも無理なく取り組みやすい取引方法と言えるでしょう。

海外FXがデイトレードにおすすめの理由

デイトレードは初心者の方でも無理なく取り組みやすいと解説しました。特に海外FXではデイトレードがおすすめです。
それではなぜ、海外FXがデイトレードにおすすめだとされるのでしょうか?理由について4つの観点から解説していきます。

理由1:追証なしの恩恵を受けられる

まずは追証なしの恩恵を受けられることがおすすめの理由としてあげられます。
追証とは追加保証金のことです。委託保証金が維持率を下回ると、委託保証金を追加で入金する追証が求められます。国内FX業者であればロスカットの遅れなどにより、追証が求められることが少なくありません。

しかし海外FXでは追証がなく、ロスカットに遅れが生じたとしても、残高がゼロになるだけです。
追証があると元本を割り込んで負債を背負うことになりかねないため、海外FXの追証なしはデイトレーダーの方にとって心強いものでしょう。
以上のように、追証なしである海外の業者では、負債を背負うリスクがないためデイトレードにおすすめです。

理由2:レバレッジが大きい

海外FXがデイトレードにおすすめの理由として次にご紹介するのは、レバレッジが大きいことです。
デイトレードは1日以内に取引を終わらせるのが基本となります。そのため保持している通貨について大きな値動きを期待するのは難しく、スワップポイントも発生しません。

そのため利益が少なくなりがちですが、海外業者ではレバレッジが大きいため大きな利益を期待できます。
国内業者であればレバレッジは最大25倍と決められていますが、海外では最大1,000ものレバレッジである業者も。また無制限とされているところもあります。

以上のようにデイトレードではまとまった利益を得られにくくなります。しかし海外FXならレバレッジの大きさによりさらなる利益を期待できることがおすすめの理由です。

理由3:少額から取引を始められる

少額から取引を始められることも海外FXの魅力のひとつです。国内FXでは多くの資金がなければ、まとまった利益を得ることは難しくなります。しかし利益を得られにくいのは、レバレッジが小さいためです。
ひとつ前の項目で解説したように、海外FXでは国内業者に比べてレバレッジが大きくなります。そのため少額での取引でも、レバレッジの大きさにより利益を上げやすいのが海外FX業者です。

デイトレードでは特に、損切りまでの幅を10~30pips程度と狭くできます。そのため少額の資金でも取引しやすいタイプです。
レバレッジが大きい海外FXは、損切りまでの幅が狭くまとまった利益を得にくいデイトレードと相性が良いと言えるでしょう。

理由4:約定拒否が起きにくい

約低拒否が起こりにくいのも、海外FXがデイトレードにおすすめである理由のひとつです。
海外FX業者ではNDD方式を採用しています。NDD方式とは、注文を直接市場に流す取引タイプです。業者は注文に介入しません。

国内業者であれば業者が介入するDD方式がほとんどです。そのためディーラーによる約定拒否が起こりえます。
しかしNDD方式が圧倒的に多い海外業者ではディーラーによる約定拒否が起こりません。
全く約定拒否がないわけではありませんが、約定率が100%に近い海外業者ではほぼ起こらないでしょう。

約定拒否が起こると注文に失敗したり、利確・損切りが遅れたりするデメリットがあります。
取引回数が多いデイトレードでは、約定拒否が起こりにくい海外FXにおいて有利な取引ができるようになるはずです。

デイトレードに向いている人の特徴

海外FXはデイトレードにおすすめであると解説しました。それではそもそも、デイトレードに向いている人とはどのような人なのでしょうか?
具体的な特徴をまとめましたので、取引スタイルを選ぶための参考にしてください。

特徴1:冷静にトレードができる人

まずは冷静にトレードができる人です。デイトレードでは感情的になるのは危険です。資金管理・相場分析を冷静に行ったうえで取引をすることが利益をあげるためのカギとなります。

海外FXはデイトレードにおすすめであるものの、レバレッジが高いことが特徴です。そのため冷静な判断ができないと、短時間で大きな損失をこうむってしまうことも考えられます。
もし取引で損失が出たとしても、次の取引に向けて冷静でいられる。冷静さを失わない人であれば、デイトレードに向いていると言えるでしょう。

特徴2:トレードルールを順守できる人

トレードルールを遵守できる人であることも重要です。
トレードルールとは、自分で決めた取引におけるルールのことを指します。資金管理法も含めたルールです。
過去の結果からルールを作成し、取引において絶対的に守るべきルールを設定します。そしてルールを忠実に守りながら取引をすればデイトレードの成功率は上がるはずです。

つまり人としての感情や主観に左右されず、ルールにしたがった取引を行える人に向いていると言えます。ひとつ前の項目で解説したように、冷静な判断力とも関連することでしょう。
冷静にルールを遵守しながら取引ができる人は、デイトレードで成功しやすくなります。

海外FXにおけるデイトレードの注意点

海外FXはデイトレードに適していますが、国内業者とは違う点もあります。国内業者を利用したことがある人でも、海外業者での経験がなければ注意点を知っておかなければなりません。
海外FXでデイトレードをするには、次のような3つの注意点を意識しながら取引を行いましょう。

注意点1:入出金に時間がかかる

海外の業者を利用する際には、まず入出金に時間がかかることに注意してください。入金・出金ともに2~5営業日ほどかかることもあります。

ただし、どれほどの時間がかかるかは、入出金の方法や業者により変わります。銀行を経由すると時間がかかりがちですが、クレジットカードやデビットカードではすぐに反映されるはずです。
したがって海外の業者にてスムーズな取引を行うには、用意されている入出金方法を確認してから業者選びをするのがポイントとなります。

注意点2:スプレッドが広い

国内業者に比べて、スプレッドが広いことにも注意が必要です。
スプレッドとは通貨の組み合わせごとの金利差調整分のことで、広いほどコストがかかります。海外の業者では2つのSTPとECNと呼ばれる2つの口座タイプがあることがほとんどです。そして特にECN口座でスプレッドが広い傾向にあります。ただしスプレッドが狭めであるSTPでは、取引手数料がかかるため、取引にかかるコスト面での注意が必要となるでしょう。

特にデイトレードでは取引回数が多くなりがちであり、海外FXにおけるスプレッドによるコストの負担が大きくなるはずです。
海外FXの経験がない人は、スプレッドが広めであることを念頭において始めるようにしてください。

注意点3:税金が高い

注意点として最後に解説するのは、税金が高いことです。
国内業者であれば、税率は20.315%と決まっています。しかし海外の業者では累進課税制度が適用されるため、利益に応じて税額が高くなることを知っておきましょう。

累進課税とは税金が課せられる所得が一定金額を超えたとき、超えた分に高い税率が課せられる税制のことです。
以下は国税庁に掲載されている税率の引用です。

課税される所得金額 税率 控除額

1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円

1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円

3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円

6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円

9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円

18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円

40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

出典:国税庁:No.2260 所得税の税率

以上のように所得金額が大きくなるほど、税率が高くなります。国内業者での取引経験がある人でも、海外業者を利用して利益をあげた場合、税金の高さに驚くかもしれません。
海外業者を利用するなら、上記の税率を知ったうえで取引を行って節税対策を進めましょう。

海外FXのデイトレードで利益を上げる方法

それでは海外FXのデイトレードで、利益を上げるにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。
デイトレードで多くの利益を上げたいと考えている方に向けて、5つの方法について解説します。ひとつ前の項目で解説した注意点も含めながら、有利な取引をするための方法を考えてみてください。

方法1:ニュースに対してアンテナを張っておく

海外FXのデイトレードで利益を上げるなら、ニュースの確認することが欠かせません。なぜならFXでは、要人の発言、経済指標、金融動向などによって値動きが大きくなることがあるためです。
ニュースを確認することは取引を行ううえでの基本とも言えることです。毎日ニュースをチェックし、最新情報を得るようにしましょう。ご自身が保持している通貨が利用されている国で何らかの出来事が起こったら、値動きがあるかもしれないと予測できます。

FX業者では独自のニュース配信アプリをリリースしていることがあります。また公式サイトで各国のニュースを確認できる業者も少なくありません。
日本やアメリカのニュースであれば、テレビを見ていれば自然とチェックできるでしょう。しかし、その他の国のニュースを日々チェックし続けるのは大変なもの。業者により提供されているものを利用すれば効率的です。

日々のニュースに対してアンテナを張り、テクニカル分析と併用すれば利益が上がりやすくなるでしょう。

方法2:手法を絞る

安定的な利益を得るためには、手法をひとつに絞ることも効果的です。
さまざまな手法を試していると、取引がうまくいかなかった理由がわからなくなってしまいます。たとえば健康のために、短期間でたくさんのサプリを試すと、どのサプリが効果的だったのかわからなくなるはずです。同じ現象がFXでも起こりえます。

取引の手法をひとつに決めたら、ある程度の期間は絞られた手段のみ使いましょう。デイトレードなら何百回の取引も短期間で行なえます。取引を行っているうちに経験が身について、失敗や成功の原因がわかるようになるはずです。

もし海外FXでのデイトレードに不安があるようなら、デモトレードで経験を積んでも良いでしょう。
いずれにしても手法をひとつに絞って、成績を確認しながら改善策を練るようにすることが勝つために大切なことです。

方法3:メジャー通貨を選択する

メジャー通貨を選ぶこともポイントのひとつとなります。
海外FXにはマイナー通貨とメジャー通貨の2種類があります。メジャー通貨は全世界で取引量・流通量が多い通貨のことです。対してマイナー通貨とは、取引量・流通量ともに少ない、メジャー通貨以外の通貨のことを指します[1]。

海外FXでデイトレードをするなら、安定感のあるメジャー通貨を選んだほうが利益が生まれやすくなります。マイナー通貨はボラティリティが高く、1日のうちで大きな利益を生みやすい傾向です。ただしその分、大きな損失を生みやすいことも特徴となります。

マイナー通貨では大きな損失が生じるリスクが高いものです。リスクを回避し、安定的な短期取引をするならメジャー通貨を選びましょう。
ちなみにメジャー通貨とは、ドル・円・ユーロ・英国ポンド・スイスフランの5種類です。
以上の5種類の通貨であれば損失が膨らむリスクは少ないため、レバレッジの大きな海外業者でも安心感があると考えられます。

方法4:損切をする

続いてご紹介するのは、適切なときに損切りをすることです。
損切りができないと海外業者による強制ロスカットにより、資金を失ってしまう可能性が高まります。損切りを実施することは、損失の確定とともにご自身の資金を守ることにも繋がります。

短期取引の場合、1回の最大許容損失額は資産の2~3%が目安です。損切りは損失を確定する行為であり、人の心情としてなかなか行いにくいものではあります。
しかし、トレードルールに損切りの基準も含めておけば、適切なときに冷静な損切りができるようになります。また損切りについては先に解説したように、トレードルールを遵守し、冷静に判断できる状態で取引を行うことも重要なポイントです。

特にデイトレードでは取引通貨を翌日以降も保持することがありません。損切りによって取引のシナリオが崩れてしまうことを避けましょう。

方法5:デイトレードに適した業者を選ぶ

デイトレードに適した業者を選ぶことも重要となります。
海外FX業者はデイトレードにおすすめだと解説しました。しかしすべての業者が短期取引に適しているわけではありません。

たとえば、レバレッジが低かったり、スプレッドが広かったり、約定力が低かったりする業者は短期での取引に向いていないと判断できます。
業者にはそれぞれ特徴があり、超長期取引に向いている業者もあれば、超短期取引に向いているところもあります。ご自身が希望する取引スタイルに応じて、より有利になる業者を選ぶことは重要です。

海外の業者を選ぶなら、それぞれの特徴を比較検討して、短期取引に適した業者を選ぶようにすることが利益を上げるために必要となります。

方法6:デイトレードに適した口座を選ぶ

最後にご紹介するのは、デイトレードに適した口座を選ぶことです。
海外の業者では主に、2つの口座を準備していることは先に解説しました。「STP口座」と「ECN口座」の2種類です。

2つの口座には相反した特徴があります。
STP口座では取引手数料がかかるものの、スプレッドが狭めな傾向です。反対にECN口座では取引手数料はかからず、スプレッドが広くなっています。
両者を比較すると、複数回の取引を行った場合、ECN口座の方が総合的なコストが低い傾向です。つまり1日で複数回の取引を行う短期トレーダーであれば、ECN口座を選んだほうが利益を上げやすいと言えるでしょう。

デイトレードをするなら、海外FX業者と口座タイプの特賞を把握し、より取引スタイルにあった方を選ばなければなりません。
コストの総額を取引回数から計算して、有利になる選択をしてください。

海外FXでのデイトレードはメリット・注意点の両方を把握して

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、海外FXでのデイトレードについてご理解いただけたと思います。
海外FXはレバレッジの高さや少額から取引を始められて推奨なしであること、約低拒否が起こりにくいことからデイトレードにおすすめです。しかし海外業者を利用するには気をつけなければならない注意点もあります。

ご紹介した内容を参考にしながら、ご自身にあった業者や口座を見つけてください。そして海外FXでのデイトレード経験を積んで、利益を上げていきましょう。

当サイトでは、各社のボーナスキャンペーンの情報や、お役立ち情報についてまとめています。海外FXについて理解を深めてから挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

[1]

参照:千葉優子著. 図解30分で「為替のしくみ」がすっきりわかる本. 秀和システム 2009; 20

   
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