【海外FX】最大レバレッジと実効レバレッジの違い
- 最大レバレッジと実効レバレッジは異なるものです
- 最大レバレッジとは?
- 実効レバレッジとは?
- 最大レバレッジ1000倍で取引をすると、すぐにロスカットされる!?
- まとめ
最大レバレッジと実効レバレッジは異なるものです
FXを行うと必ず出てくる「レバレッジ」という言葉。
レバレッジは多くの場合自分で設定することができません。
業社によっては、10倍まで、20倍までというように大まかな設定をすることは可能です。
各業者とも、最大レバレッジを提示しています。
国内FXでは最大レバレッジは25倍まで、と決められていますが、 海外FXでは規制がないため、400倍、500倍、888倍、1000倍、3000倍と大きな倍率で最大レバレッジが設定されています。
簡単に言えば、テコの原理と同じで、少ない資金で大きなお金を動かすことができるということです。
大きなお金を動かせば、当然ながら、利益も大きくなりますが、損失も大きくなります。
では、ハイレバレッジは危険なのか?というとそれは違うのです。
なぜなら、レバレッジのおかげで自己資金を極力少なくすることができます。
つまり、仮に、失った場合でも少ない自己指揮であれば被害は少なくて済みます。
また、海外FXの場合、ほとんどの業社がゼロカットシステムを採用していますから、国内FX業社のように、自己資金である証拠金以上に損失が広がることはありません。
<参考記事>海外FXのゼロカットシステムのメリット (証拠金以上の損失リスクなし)
最大レバレッジとは?
最大レバレッジとは、投資を行う際に、元手資金に対してどれだけの額の資金を借り入れて取引を行えるかを示す指標となります。
最大レバレッジが大きいと、少ない自己資金で多額の取引が可能となるのですが、同時にリスクも大きくなりますから注意が必要です。
例えば、自己資金が1万円で最大レバレッジが10倍とすると、最大100,000円までの取引が可能となります。
しかし、その場合、1%価格変動すると1,000円の利益または損失が生じます。
レバレッジを利用することで、投資家は少ない自己資金で大きな利益を得られ、効率よく投資が行える一方で、リスクも大きくなることを忘れてはいけません。
計算しやすいように、仮に1ドル100円とします。
例えば、10,000円の証拠金の場合、レバレッジをかけなければ10,000円÷100円/$=100ドルを取得することができます。
これは、特にレバレッジをかけていない、レバレッジ1倍の状態です。
ところが、
10,000円の証拠金で最大レバレッジ1000倍の場合
10,000円xレバレッジ1000倍=最大1千万円分の取引ができます。
実効レバレッジとは?
実行レバレッジとは、投資において、現在のポジションに対する実際のレバレッジのことを指します。
つまり、投資家が保有するポジションの価値に対して、どれだけの額の自己資金を投入しているかを示す指標です。
例えば、ある投資家が10万円の元手資金で100万円のポジションを持つ場合、その実行レバレッジは10倍となります。
ポジションの価値が変動した場合、実行レバレッジも変動することになります。
実行レバレッジは、投資家のリスク管理にとって重要な指標の一つとなり得ます。
高い実行レバレッジは、小さな価格変動でも大きな利益や損失が生じる可能性があることで、リスクを高めてしまうことにもなります。
したがって、投資家は自己資金に対する実行レバレッジを適切に管理することが重要です。
10,000円の証拠金で最大レバレッジ1000倍であれば、1千万円分=10万ドル=1ロット の取引ができました。
では、同じ取引額で証拠金を増やしてみましょう。
100,000円の証拠金で(1千万円分=10万ドル=1ロット)の取引をする場合
取引額 10,000,000 ÷ 証拠金100,000= 100
つまり、この場合の実効レバレッジは100倍となります。
次に、同じ証拠金で取引額を減らしてみましょう。
10,000円の証拠金で(100万円分=1万ドル=0.1ロット)の取引をする場合
取引額 1,000,000 ÷ 証拠金10,000= 100
つまり、この場合の実効レバレッジも100倍となります。
最大レバレッジ1000倍で取引をすると、すぐロスカットされる!?
上記の条件で、証拠金10,000円で、ロスカット水準(証拠金維持率)が20%であった場合、
買建てでは99.92(8pips)でロスカットされます。
売建では100.08(8pips)でロスカットされます。
GEMFOREXのように最大レバレッジ1000倍としている業社もいくつかありますが、実際にレバレッジ1000倍で取引をすると、わりと、すぐにロスカットされてしまいますので、長期保有には向きません。。
では、最大1000倍にする必要があるのか?ということになります。
スキャルピングをする場合などは、レートが大きく変動する前に決済しますから、問題はないのです。
それよりも、少ない自己資金でトレードできるメリットのほうがずっと大きくなります。
ですから、最大レバレッジが大きいことは大いに意味があるのです。
ここで注意したいのは、最大レバレッジ1000倍ではスグにロスカットされるから、最大レバレッジ1000倍の業社は使わないほうがいいということではないのです。
最大レバレッジ1000倍ということは、証拠金と取引額によっては1000倍ではなく、10倍、100倍で取引される場合おあるということ、つまり、レバレッジの倍率はあなたの、投資する額(証拠金)と取引量によって変わるのです。
1000倍で取引したい(大きな為替変動が起きる前に決済する、超短期トレードなど)可能性を残しておくためには、最大レバレッジが大きい業社を選んだほうがいいのです。
最大レバレッジが大きい業者
一番大きいのは GEMFOREXの最大5000倍です。(ただし、現在は、定員いっぱいのようです。たまに追加店員を募集しています)
2番目に大きいのはFBSの3000倍です。
ただし、最高証拠金20000円までなので、実質上はGEMFOREXやIS6FX、FBS(セント口座)、HotFOREX(マイクロ口座)などのレバレッジ1000倍が業界最高レバレッジとなっています。
スイングトレード(中長期)を行う場合は、証拠金維持率は十分余裕があることを確認してから取引を行いましょう。
まとめ
FXではレバレッジという言葉がよく使われますが、最高レバレッジと実効レバレッジは異なるものです。
超短期、短期、中長期などトレードスタイルによって、ハイレバレッジのほうが適している場合もあり、適していない場合もあります。
レバレッジの高さは自分で設定はできない場合が多いのですが、証拠金と投資金額によって調整することができます。
実際のレバレッジの倍率のことを実行レバレッジと言います。
大まかに言えば、多くの証拠金で少ないトレードを行えば、より安全になり、レバレッジも自動的に下がります。
とても少ない金額でとても大きい額のトレードを行えば、レバレッジは最大レバレッジに近づきます。
ハイレバレッジになると、ロスカットまでの距離が短くなるので、注意が必要なのですが、スキャルピングのような超短期トレードであればそのリスクはとても低くなります。
その場合は、少ない資金で、大きなトレードを行い、超短期で決済することえ、とても効率のよいトレードを行うことができます。
最大レバレッジ1000倍で取引をすると、市場の急激変動の場合には、すぐにロスカットされてしまう場合があります。
レバレッジが高ければ高いほど、小さな変動でも大きな損失につながってしまうので、リスク管理を行うことが重要です。
適切なリスク管理を行いながら、資金管理に気を配りってトレードを行うことが大切です。
また、頻繁にしっかりと市場の動向や基本情報を把握しておくことでリスクを減らすことができます。