海外FX業社でトレードを行う人の中で口座が凍結、出金拒否、全額没収されてしまったという話を聞くことがあります。
びっくりして、詐欺を疑うことも少なくありません。
もちろん悪徳業社であれば別ですが、普通はそういうことはありません。
ただし、ユーザーが利用規約違反をした場合は、口座が凍結や出金拒否をされてしまうことがあるのです。
その一例として、知らずに「ボーナスアービトラージ」を使った投資方法を行ってしまった場合です。
ボーナスアービトラージが判明すると、即刻口座凍結や出金拒否などのペナルティが課されてされてしまう可能性がありますから注意してください。
「アービトラージ」というのは裁定取引、サヤ取りとも言われています。 同じ価値の商品を異なる業社や市場での価格差がある場合に、高い方を売って安い方を買い、その後、価格差が縮小したら、反対売買を行うことで利益を出すという手法です。
アービトラージと言う言葉は聞きなれないかもしれませんが、これ自体が良くないこととううわけではありません。
例えば、株価指数などで、現物価格と先物価格を利用して取引をすることがありますが、一般的に行われている手法の一つです。
アービトラージにはいろいろな方法がありますが、ボーナスを利用して行うアービトラージを「ボーナスアービトラージ」と言います。
レートが上がるか下がるかによって、どちらかの口座残高が0になる、あるいは、倍になるように指値、逆指値を入れておきます。
片方が0になるということは、もう片方は損失と同額分だけの利益が出ていることになります。
また、大暴落した場合でも海外FXではゼロカットシステムにより、証拠金以上の損失は発生しません。
仮に、業社Bの損失が-200万円になり、元手が0となった場合、失う金額は自己資金の100万円です。
その時、業社Bでは同じ額の利益200万円が出ているはずです。
(実際には、ロスカット水準のレベルでロスカットされますから、それを考慮して指値をすると良いです)
ということは、ボーナス分は出金できませんから、
A社における利益は200万円になり
B社における損失は自己資金を失うことにになります。
つまり200-100=100万円の利益となるわけです。
この方法を使えば、普通に考えるとどうやっても儲かる仕組みになります。
ところが異業社間のボーナスアービトラージではそうならない場合もあります。
たまに、ボーナスアービトラージがうまくいかないケースがあります。
うまくいかないというのは、両方のポジションともロスカットされてしまうという場合です。
両建てになっているので、一見、片方が利益がでると、もう片方が損失を出すと思われがちですが、異なる業社での両建ての場合、両方ロスカットとうい自体もありうるのです。
それは、例えば米国の雇用統計の発表時などに見られる現象ですが、雇用統計の数字がいいと、すごい勢いで、相場は上昇しますが、あるポイントを境に急落します。
その急落の度合は、元のレートより下回ることさえあります。
こうなると、A社で指値をしておいたレートで利益確定できないまま、相場は下落し最悪逆指値にひっかかるかロスカットされます。
また、B社の方も、相場が上昇時にロスカットされてしまう場合もあります。
両方ロスカットされてしまうと、自己資金100万円x2=200万円を失うことになります。
こうして考えると、出金不可能なボーナスをそっくりそのまま他業社に移動させたことと同じになります。
この行為は禁止されている場合が多いので注意しましょう。
禁止されている業社で、もし発覚した場合は、即刻口座凍結、出金拒否、全額没収などの措置が取られる可能性がありますから、絶対に行わないようにしましょう。
別業社なのにバレるの?
と思われるかもしれませんが、業社が違ってもシステムのサーバーが同じであることも多く、バレる可能性が高いのです。
また、名義が異なればいいと思われるかもしれませんが、家族やグループで行った場合でもバレることがあるようです。
★ただし、GEMFOREXのように同一口座内であれば、両建てが認められている業社もあります。
ボーナスを利用して、業社間で逆ポジション取りをすることで、利益を得るボーナスアービトラージという方法があります。
この方法を使えば、必ず利益を出すことができるのでき、ボーナスを出金したと同じような結果になりますが、これは禁止の場合が多いのです。
また、失敗すると自己資金をすべて失うことになりますので、行わないようにしましょう。
もし禁止している業社で、異業社間ボーナスアービトラージが発覚した場合、口座凍結、出金拒否、全額没収などの措置を取られることもありますので絶対にやめましょう。