【FX初心者・中級者】プロが教える!
利益を出しやすいトレード法とは ~第1回~

海外FXでの投資経験7年、毎年300%以上の利益を叩き出している、FXのプロとも言えるS氏から、FXの勉強をしたい初心者・中級者のために利益を出しやすい稼ぎ方をシリーズで教えていただきます。
第1回 FX初心者でも相場が読めるワザ!

FX初心者が勝てるトレーダーになる

FXは誰でも一度相場に入ってしまえば初心者も上級者もなく、勝ち負けが決まりますが、それでも数多くトレードを続けるうちに継続して勝てるトレーダーと勝てないトレーダーに分かれます。

早くFX初心者を卒業し、安定して利益が出せる上級者になるためには何が必要なのでしょうか?
本記事ではまず初心者が安定して利益を出せるトレーダーになるために必ず知っておかなければならないFXの基礎について解説します。

お金を稼ぐことばかりに意識が行くけど結局は負けてしまうという方は、この機会に自分の知識と相場の基礎をもう一度見直してみましょう。

FX初心者と上級者の違いとは 

FX初心者と上級者にはいろんな違いがありますが、その中でも特に重要な2つの違いについて説明します。

【違い1】 経験

FX初心者と上級者の違いとは 

当然ですがFX初心者よりも上級者の方が経験が多く、その豊富な経験から相場を見極め、その相場に合ったトレード手法を使い、利益を上げることができます。

また、勝っても負けても、その経験を次のトレードに活かせるトレーダーが上級者です。

特に負けたトレードを徹底的に検証し、どうしたら同じ失敗を繰り返さないのかを明確にして、自分のトレードを進化させることがとても重要です。

【違い2】 引き出しの多さ

豊富な経験によってさまざまな相場に対応できるようになった上級者はFXの勉強だけでなく、それだけたくさんのトレード手法を持っています。

今の相場がどういう相場なのかを理解して、その相場に合った手法でトレードして利益を上げます。
どのような相場でも利益を上げる必要はありませんが、少なくとも目の前の相場が利益を上げやすい相場なのか、そうでないのかをトレーダーは判断しなければなりません。

今、自分の目の前にある相場はどうなっているのかを見極めることを「環境認識」と言います。
この環境認識ができなければ、トレード戦略を立てることができません。 ではどのように環境認識をするのかについて解説します。

環境認識とは?相場が「見える」そして値動きが「わかる」ためのチャートの見方 

今、トレードしようとしている目の前の相場を一言で言い表すことができれば、どのトレード手法を使えば利益を上げられるのかが自然にわかります。 それでは今の相場がどういう相場なのかを見極める方法を解説します。

FX初心者でも売り/買いのポイントが自然に見えてくるために必要なこと

まず、どのような時間軸でトレードするにしても、長期の時間軸のチャートを確認しましょう。
日足、週足、月足を確認し、今の相場が上がっているのか、下がっているのか、動いていないのかを、それぞれの足から判断します。

例えば月足では上がっていて、週足でも上がっていて、日足では下がっている、という場合は、長期的には上昇しているが、日足レベルでは調整局面の下落をしていると判断できるでしょう。

また月足ではレンジの横這いで、週足では下がっていて、日足でも下がっている、という場合は月足レベルのレンジの下限まである程度の勢いで下げていることがわかります。

そして、この上がっているとか下がっている、ということを明確に定義するために必要な理論が「ダウ理論」です。

ダウ理論とは?トレーダーにとって大切な概念「トレンドは継続する」ということ

ダウ理論とは相場の基本の「き」になる理論です。
その中でもFXトレーダーにとって最も重要な部分は以下の一文です。

「相場は明確な転換シグナルが発生するまで継続する」

上がっている相場は上がり続け、下がっている相場は下がり続ける、この辺でもう天井だろうというところを平気で上抜いて上がっていく相場を経験した方も多いことでしょう。

したがって、トレンドを見つければその方向についていくことで利益が上げやすくなるということがわかります。

つまり、トレンドをいち早く見つけたトレーダーがより有利なポジションを取ることができるというわけです。
次にトレンドとは何かについて解説します。

トレンドとは?ダウ理論をチャートで説明

それではダウ理論のトレンドについてチャートを見ながら解説します。

上昇トレンド

高値が切り上がり、安値も切り上がることが継続している状態です。

上昇トレンド

オレンジ色の●印が高値で、青色の●印が安値です。
前回高値を次の高値が上抜き、さらにその高値を次の高値が上抜いています。
同時に安値は最初の安値よりも次の安値が高い位置にあり、その次の安値がさらにその上に位置しています。 この条件が整えば、今の相場は上昇トレンドが発生していると定義されます。

下落トレンド

高値が切り下がり、安値も切り下がることが継続している状態です。

下落トレンド

下落トレンドの場合は上昇トレンドの場合と逆で、オレンジ色の●印の高値が切り下がり、青色の安値も切り下がっています。 これで下落トレンドが発生していることが定義されます。

横這い・トレンドレス

横這い・トレンドレス

この場合は、直近の安値の青い●印よりも安値をつけることはなく、直近の高値のオレンジ色の●印よりも高値をつけることなく相場が推移しています。
このことから上昇トレンドも下落トレンドも発生していないということがわかります。
このように、高値と安値の位置によって今の相場を明確に定義することで、明確に相場が見えてきます。

転換シグナルとは

相場は明確な転換シグナルが発生するまでトレンドが継続することはわかりました。
では転換シグナルとはなんでしょうか?
例えば下落トレンドは高値は切り下がり、安値も切り下がることが継続している状態です。
この状態が崩れたなら、トレンドが終わったかもしれないと判断することができます。

横這い・トレンドレス

この場合、オレンジ色の●印が高値、青色の●印が安値です。順調に下落していたところ、赤色の●印まで値が上がり、前回の高値を上回ってしまいました。
この赤色の●印の値がついた時点で、高値が切り下がるという連続した値動きが崩れたことがわかります。 つまり、下落トレンドが終わった可能性がある、と判断できるというわけです。

ダウ理論を使ったトレード

ダウ理論は相場がジグザグを繰り返しながら上昇したり下降したりすることを教えてくれています。
相場の値動きが一直線に上がったり下がったりすることは非常に稀なのです。

このことを覚えておくと、相場が急に上げだしたといって飛び乗ったところが天井だったとか、下げだしたと言って飛び乗ったところが底だったというようなトレードを防ぐことができます。

例えば相場が前回高値を上抜けたら、上昇トレンドが始まったかもしれないということがわかるでしょう。 そして上昇した値が一度下がってきてまた上がり始めた時点の値が、前回の安値よりも上にあれば、絶好のエントリーチャンスになります。

これが「押し目買い」です。 売りの場合は逆ですね。
そしてそれを「戻り売り」と言います。 チャートで説明します。

上昇の場合

ダウ理論を使ったトレード

0から相場は上昇して1の場所が1回目の高値です。
この時点ではまだなにも判断できません。 そのあと少し下がって2で安値をつけました。
下向き矢印
この後1の高値を上抜ければ上昇トレンド発生です。
この場合、3の手前、1の高値を上抜けた時点で上昇トレンドが出たことがわかります。
下向き矢印
1の高値を超えて上昇していき、3をつけたあと今度は下がってきて4の安値をつけます。
4の位置が2よりも高い位置にあり、そのあと上昇していった時点も上昇トレンドが発生していることがわかります。

この3から4にかけての動きを「押し」といいます。上昇トレンドの中で一時的に下がる動きです。
そして4の時点で止まったその場所を押し目と言い、4で買うことを「押し目買い」と言います。 この位置で買えれば最高です。

下落の場合

ダウ理論を使ったトレード

1で安値をつけました。
下向き矢印
2まで戻ってそれ以上上がりません。
下向き矢印
2から値を下げて3をつけました。
下向き矢印
3は1よりも安い位置なので下落トレンドが始まったことがわかります。

3から4まで値が上がるような動き、下落トレンドの途中で少しだけ値が上がることを「戻り」といいます。

4まで値を戻した後、相場は3の安値を切り下げて下落していますから下落トレンドが確定しました。
この場合、4の位置で売ることを「戻り売り」と言います。

トレンドが発生しているときのトレード手法は、この「押し目買い」と「戻り売り」が基本戦略になり、非常に有効です。

押し目買いと戻り売りの利点

押し目買いや戻り売りには大きな利点が2つあります。

利点1 トレンド方向にエントリー

ダウ理論の復習です。
トレンドは反転サインがでるまでは継続します。
従って反転サインが出るまではそのトレンドについていくことがもっとも勝ちやすいトレードです。

例えば上昇トレンドの場合、上昇トレンドが始まったことは上値が切り上がることで判断できます。
そのまま上がって行ってしまうのか、下がって来るかはわかりませんが、もし一度下がってきて安値を更新できずにまた上がっていくなら、「トレンドは継続する」ことから前回高値を上抜くことが予想できます。

利点2 損切位置が明確

この値段を超えたらトレンドが一旦終わる、もしくは方向転嫁するかもしれないという場所が明確に設定できるため、損切位置が明確です。
この損切位置が明確に設定できることは非常に大きなメリットであることがトレードを重ねていくうちに身に染みてわかるようになります。

この2点は安定した利益を上げるトレーダーになるために非常に重要ですから、しっかり覚えておきましょう。

机上の勉強だけでなく実践トレードをしてみよう

FX初心者と上級者の違いとは 

相場の見方の基本がわかったらトレードしてみましょう。
FX初心者の方でまだトレードをしたことがない、という方はデモトレードで練習するのもいいかもしれません。
デモトレードでは物足りない、という方はリアルでトレードしても良いのですが、新しいことをやるときはお金を稼ごうという気持ちは横に置いておき、トレードすることだけに集中するのが良い方法です。

ですから、ポジション数は小さく設定します。
そして、ダウ理論で上昇トレンドを見つけたら押し目買い、下落トレンドを見つけたら戻り売りでエントリーしてトレードしてみましょう。

具体的にどこで売ったらいいのか、どこで勝ったらいいのかという手法は別記事で紹介しますが、まずはダウ理論という情報だけで押し目買いや戻り売りを意識してトレードします。

やってみるとわかりますが、ダウ理論だけでトレードしても、ただ上がっているから買う、下がっているから売るというトレードよりもはるかに高い確率で勝てることが体験できると思います。

FX初心者が取り組むべきトレードの時間軸とは

おすすめはスイングトレード、スキャルピングはおすすめしない

■スイングトレード:2、3日から数週間の短期間で取引を完結させる短期売買
■スキャルピング:数秒から数分の間に何度も売買を繰り返す手法
■デイトレード:買った日のうちに売却/売った日のうちに買戻し、ポジションを翌日に持ち越さない手法。
FX初心者の人におすすめのトレードの時間軸はデイトレードからスイングトレードです。
スキャルピングはおすすめしません。

理由を説明します。

まず、デイトレードやスイングトレードのような時間軸でトレードすれば、エントリー前とエントリー後に考えたり判断することに時間をかけることができます。

FX初心者にとってよく考えて判断して行動できるというメリットはとても大きいものです。

しかし、数秒から数分で売り買いを繰り返すスキャルピングはそのような時間はなく、瞬間的に判断して行動しなければならないため、練習になりません。

また、ダウ理論など考慮せずただ上がるから買う、下がるから売るということを繰り返して利益が出たとしても再現性がありません。

つまり、トレードしても何が良くて何がダメだったのかがわからないことを繰り返しているだけなので、失敗や成功を次回のトレードに活かすことが難しくなります。

FX初心者はまずデイトレードで勝てるようになることが大切です。

デイトレードのためのチャート設定

デイトレードはポジションを建ててから手仕舞うまで数十分から数時間というトレードです。
デイトレードではチャートの時間足は短いときは5分、10分、15分足を使い、長い場合は1時間足を使うと相場が見やすくなり判断もしやすくなります。

もちろん、トレード前に環境認識を行い、週足や日足チャートで今相場はどうなっているのかをトレード前に把握しておきましょう。

相場の全体像が見えたところで、より短い時間足を使って相場に入るエントリーポイントや損切りポイント、利食いポイントを設定します。
詳しくは別記事で解説します。

リアルトレードではボーナスをもらうべき! 

リアルトレードでトレードするなら、ぜひボーナスをもらってトレードしましょう。
特に入金ボーナスはポジションも持てて、含み損もカバーしてくれるタイプのボーナスを提供してくれる業者を選ぶことが大前提となります。
<参考ページ>
・含み損もカバーするボーナス「クッション機能」
・海外FXのボーナス比較ランキング

例えば100%入金ボーナスをもらえば、証拠金は2倍になります。
証拠金が多ければ多いほどトレーダーは有利になります。

決められた時期に入金するだけで証拠金が2倍になるなら、そんなチャンスを逃す手はありません。
まだ口座を持っていないという人は新規口座開設ボーナスも利用しましょう。
海外FXの大きなメリットの各種ボーナスを活用することを忘れないでください。

重要FXトレードを行うには、より少ない資金で、よりリスクを減らすため業者が提供するクッション機能付きの入金ボーナスを利用することをお勧めします。 GEMFOREXであれば、月に4~5回のペースで入金ボーナス100%キャンペーンを行っています。

まとめ

相場を見る基本がおわかりいただけたでしょうか。 いろんな通貨ペアやいろんな時間足のチャートを見て、今何が起こっているのかをダウ理論という視点から分析してみてください。

なんとなく上がっているとかなんとなく下がっているという曖昧なものではなく、ダウ理論の視点によって明確な相場観を持つことができます。

次回はこのダウ理論を前提に、具体的にどこで売ったら良いのか、どこで買ったらよいのか、損切りはどこに置き、利食いはどうするのか、というトレード手法について詳しく解説します。

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