【FX初心者・中級者】プロが教える!
利益を出しやすいトレード法とは ~第2回~
- はじめに
- エントリーチャンスがある相場を見つける
- 押し目買いと戻り売り
- トレードの手順
- 初心者でも簡単!トレードの方向性が見えてくる!「環境認識」
- 押し目買い
- ここまでのおさらい
はじめに
FXのトレード手法は非常にたくさんありますが、FX初心者はあれこれ手を出さず、最初は基本的なトレード手法だけを使ったトレードに限定することで早く稼げるようになります。
この基本のトレード手法だけで勝てることを経験することがFX初心者が上級者になるためのとても重要なステップです。 そのためにはトレード前の準備がとても大切です。
エントリーチャンスがある相場を見つける
ダウ理論の復習です。 「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する」 トレンドが継続するなら、そのトレンドに乗れば良いことがわかります。
そして明確な転換サインが発生したらそこでトレードを止めれば良いこともわかります。
このトレンドの中でトレードすること「だけ」にトレード手法を限定します。
ここで大事な点は3つです。
2 トレンドに乗る
3 トレンドが見つからなければトレードしない
トレンドを見つけることはダウ理論を理解していれば簡単です。
重要なポイントはそれ以外ではトレードしない、という部分です。
FX初心者のよくある失敗に、根拠が乏しく、勝てる可能性が低い場所でエントリーしてしまうことがあります。
急に相場が動き出し、乗り遅れたら損をしてしまう気になり、飛び乗ったらそこが天井だった、という経験をされた人も多いのではないでしょうか。
そういう感覚的なエントリー、感情的なエントリー、根拠が乏しいエントリーを「一切しない」ことが、FX初心者から上級者になるための一つの必須ステップでもありますからよく覚えておきましょう。
押し目買いと戻り売り
では具体的にトレードの解説をします。トレード手法は2つだけで、トレンド相場での「押し目買い」と「戻り売り」です。
【押し目買い】
押し目買いとは、上昇相場が一旦下がってきたところを買う方法です。
【戻り売り】
戻り売りは下落相場が一旦上昇したところで売る方法です。
押し目買いと戻り売りをするためには、ここまで来たら押し目、ここまで来たら戻り、という場所を見極めるための方法が必要です。
では押し目買いと戻り売りをするための手順をチャートを見ながら順番に見ていきましょう。
トレードの手順
具体的なトレードの手順を解説します。
最初に行うことは環境認識です。
ここではデイトレードで押し目買いや戻り売りをする方法について詳しく解説します。 使うチャートは日足、1時間足、5分足です。
初心者でも簡単!トレードの方向性が見えてくる!「環境認識」
押し目買いや戻り売りをするためには、上昇相場か下落相場を見つける必要があります。
まずは日足のチャートを見てみましょう。
下のチャートは2020年の6月から12月までのドル円の日足のチャートです。
青い丸印●が高値、黄色い丸印●が安値です。
ダウ理論の定義通り、きれいに高値と安値が切り下がって、下落トレンドを作っていることがわかります。
こちらのチャートは2018年3月から10月のドル円の日足チャートで、高値も安値も切り上がり、上昇トレンドを作っていることがわかります。
例えばこの上昇トレンドは3月から10月まで8か月間続いていて、ダウ理論通りトレンドは継続していることがわかります。
ただし、このチャートでトレードするためには、エントリーからポジションクローズまで2か月くらいポジションを維持しなければなりません。
FX初心者がこの時間軸でトレードすることは精神的にも非常に難しく、何よりも練習になりません。
つまり、トレードする数が年に数回では、トレードの上達に時間がかかりすぎます。
また、上の例のように日足で高値と安値をきれいにつくって上昇したり下落するトレンドは年に何度も発生しないため、トレードチャンスも少なくなります。
そこで、日足よりも短い時間軸のチャートをチェックします。
押し目買い
このチャートは2021年10月から2022年5月初旬のドル円の日足チャートです。
2021年の10月から2022年の3月初旬までは狭いレンジでトレンドはありませんが、そのあとしっかりとした上昇トレンドが発生していることが分かります。
ただし、3月初旬の値が114円50銭くらいで押し目を作らず上昇し、1回目の高値が125円と10円以上も上がっています。
日足では押し目がないので日足だけを見ているトレーダーは1回も押し目買いのチャンスに恵まれず10円もの上昇を見逃してしまうことになります。
日足の場合
従って、実際には日足でそれまでのレンジの高値を上抜けして連続陽線が確認できた3月初旬の段階でトレードチャンスを見つける必要があります。
そこで3月初旬のチャートの時間軸を日足から1時間足に変更してみましょう。
すると日足では見えなかった押し目が見えてきます。
1時間足の場合
1この場合上昇トレンドの速度が非常に早く強いので押し目は小さいのですが、ダウ理論の通り高値と安値を切り上げながら上昇していることがわかります。
なお、この縦の破線は一日の区切りなので、このチャートでは5日間は上昇トレンドが継続していることもわかるでしょう。
もし、このチャートでトレードすれば、エントリーから利益確定まで1日程度かかるので、エントリーから利益確定までの時間をもっと短くしたいという人も多いでしょう。
そこで1時間足を5分足に変更します。
すると上昇トレンドの中のさらに小さな高値と安値の更新パターンが見えてきます。
5分足の場合
デイトレードがおすすめ!
このように大きなトレンドには小さなトレンドが隠れています。
どのくらいの時間軸でトレードするかによってどの時間足のチャートを設定するのかが変わってきますが、FX初心者はある程度の数の練習と経験を積んだ方が上手くなります。
そういう意味でもFX初心者が上級者になるためには、最初は5分足から1時間足のデイトレードをおすすめします。
ここまでのおさらい
まず日足チャートで相場が上昇している場所を見つけます。
見つけたら1時間足にチャートの時間足を変更します。
この5分足チャートが実際にエントリーをするときのチャートになります。
このように、日足で相場が上昇していることがわかり、1時間足では押し目をつけながら上昇トレンドが発生していることがわかり、5分足でさらに小さな上昇トレンドのパターンがあることがわかります。
つまり、相場は日足でも1時間足でも5分足でも上昇を示していることがわかります。
ここまでわかれば、トレーダーはトレード方針として「ドル円を買う」という判断ができます。
ここまでがトレードをする前の準備段階です。
つまり環境認識によってトレードの方向が自然に見えてくるのです。
トレードの準備が終わったら、次はどこで買えばよいかを判断する段階に入ります。
押し目買いの位置の判断
では具体的に押し目買いのエントリーの方法を2つ解説します。
エントリーパターン1「トレンドラインを上抜けた」
下のチャートの相場は上昇トレンドであることがわかると同時に適度に押しがあることもわかります。
押し目は小さな下落トレンドを作る場合が良くあります。つまり高値が切り下がるパターンです。
このチャートの押しの場面で高値と高値を結ぶと、右下がりにトレンドラインが引けます。
この上昇中の小さな下落トレンドをカウンタートレンドといいます。
押し目買いのエントリーはこのカウンタートレンドの上方向のブレイクを狙います。
さらにエントリーの精度を上げるために、直近の小さな高値をローソク足が超えるまで待ち、その小さな高値を更新したところが買いエントリーの位置です。
エントリーパターン2「サポートラインを見つける」
2つめのパターンは、サポートラインを見つける流れです。
- ①まず1の位置で一旦上昇が止まります。
- ②2で1と同じところで1の高値を更新できないで小さく下落します。
- ③この2回高値を試して抜けなかったラインが抵抗線、レジスタンスとして認識できます。
- ④3で1と2で止められていたレジスタンスを上抜けて上昇します。
- ⑤そこからもう一度下がってきて4をつけますが、この位置が1と2でつけた抵抗線とほぼ同じ値であることがわかります。
- ➅そこから小さく上がり、もう一度下がってきて5をつけますが、1,2,4で止まった値を下抜けできずに上がっていき、また下がってきて6をつけます。
- ➆何度も同じような場所で止まったことで、このゾーンがサポートとして意識されていると考えます。
つまり、上昇しているときに抵抗となっていたレジスタンスが、それを上抜けたことによってそれ以上下がらないサポートに変わったと判断できます。 - ➇ それまでがレジスタンスとして機能していた場所がサポートになることは良くあり、そういうサポートラインは非常に固い場合が多く、サポートとして高い確率で信頼できます。
- ⑨その強いサポートをもう一度試した位置の6から値が上昇して直近高値水平線を超えたところでエントリーします。
エントリーの位置はカウンタートレンドラインのブレイクとほぼ同じ位置になりますが、エントリーの根拠がこちらの方が多く、安心してエントリーすることができるでしょう。
具体例
例1 上のチャートと同じ日の少し後の時間の場合
高値更新がいったん止まり、高値切り下がりが発生して高値から高値を結んだ右肩下がりのカウンタートレンドラインが引けます。
この場合は同じところで何度も高値更新が止められていることがわかります。
つまり、ここには抵抗体、レジスタンスゾーンがあることがわかります。
このカウンタートレンドラインをブレイクし、直近高値とレジスタンスゾーンをブレイクしたところが買いエントリーの場所です。
エントリーの根拠が、
①トレンドラインのブレイク、
②直近高値の更新、
③レジスタンスゾーンのブレイク
と三重になっていて、非常に確率の高いエントリー場所であったことがわかります。
例2 2022年3月18日の5分足チャートの場合
1の買いエントリーはカウンタートレンドラインのブレイク、2の買いエントリーはサポートゾーンに支えられた後に直近高値を上回ったところでエントリーする場合です。
このように、日足や1時間足で上昇トレンドが発生している場合は、1日に何度もエントリーのチャンスがあることがわかります。
また、エントリーの根拠を複数確認することも勝率の高いトレードをするコツでもあります。
ここまでの手順のまとめ
1 環境認識
トレードで使用するチャートよりも長い時間軸のチャートを使って環境認識をすることで、相場の流れがどちらの方向に向かっているのかを判断します。
相場の動く方向が認識できたら、売ったら良いのか買ったら良いのかが自然にわかります。
2 トレードする時間軸の調整
トレード戦略は押し目買いと戻り売りなので、どの時間足のチャートで高値と安値がきれいにジグザグをつくって動いているかを探します。
つまり、押しや戻りがはっきりわかるチャートを探します。5分足、15分足くらいで探すことができれば、デイトレードの時間軸で押し目買いや戻り売りのトレードが可能です。
3 エントリー
トレンドのある相場の動くパターンが見つかったら、カウンタートレンドを見つけます。カウンタートレンドにトレンドラインを引いたり、直近の高値安値によってサポートやレジスタンスを見つけ、そのブレイクを狙います。
ここまで理解出来たら、いろんな通貨ペアやいろんな時間軸でここで解説したパターンを探してみましょう。
まとめ
相場では環境認識ができれば、どうやってトレードを組み立てたら良いかがわかったと思います。
またエントリーも複数の根拠によってエントリーすることで勝率の高いエントリー位置を見つけることができることも理解できたでしょう。
ただ、トレードは勝率100%はあり得ませんから、負けるトレードについても想定しておかなければなりません。
そしてその負けるトレードを如何に少なくするかと如何に小さく負けるかがFX初心者が上級者になるための非常に重要なポイントなのです。
次回は「戻り売りとリスクリワードと損切り」について解説します。
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