FX初心者の方は、まずいろいろな勉強をされる中で、 レバレッジ、スプレッド、スワップポイントなどの言葉を覚えたと思います。
その中でも、スワップポイント、つまり、2通貨間の金利差は、業社によって、また、通貨によってかなりの違いがあることがわかったと思います。
ここで、メジャー通貨とマイナー通貨をご紹介したいと思います。
メジャー通貨とは米ドル、ユーロ、日本円、ポンド、豪ドル、NZドルなど、流通量が多い通貨のことを指します。
マイナー通貨とは、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなど、流通量が少ない通貨のことを指します。
流通量が少ないとは、取引をする人がドルや円に比べて圧倒的に少ない、ということになります。
ところが、そのマイナー通貨には一定のファンもいます。
ファンという言い方は語弊があるかもしれませんが、マイナー通貨の大きなメリットを利用するトレーダー、とでもいいましょうか。
そのメリットとは、金利が非常に高いということなのです。
各国の政策金利を見てみましょう。(2021/4/15現在)
国名 | 政策金利 | 最新発表日 |
---|---|---|
日本 | -0.10% | 2016/01/29日 |
アメリカ | 0.00% ~0.25% | 2020/03/15 |
ユーロ | -0.50% 0.00% 0.25% |
2019/09/12 |
イギリス | 0.10% | 2020/03/19 |
カナダ | 0.25% | 2020/03/27 |
オーストラリア | 0.10% | 2020/11/3 |
ニュージーランド | 0.25% | 2020/3/6 |
トルコ | 19.00% | 2021/3/18 |
メキシコ | 4.00% | 2019/6/13 |
スイス | -0.75% | 2019/6/13 |
香港 | 0.86% | 2020/3/16 |
南アフリカ | 3.50% | 2020/7/23 |
。
トルコやメキシコ、南アフリカの金利は
日本やイギリスの金利と比べるととても大きな差があります。
ということは、スワップポイントが大きくなる可能性があるということなのです。
そうした背景から、あえてスワップポイントを狙って対マイナー金利で取引をするトレーダーも一定数いるのです。
メジャー通貨の代表格が米ドルです。
外国為替市場でも、対米ドルの取引が大きなシェアを締めています。
米ドルの動きが、他の通貨の動きを左右すると言ってもいいほど影響力がある通貨です。
どの通貨よりも安定していて、振れ幅が少ないため、スプレッド幅も狭く、初心者には一番おすすめの通貨です。
メジャー通貨は他には、ユーロ、日本円、ポンド、豪ドル、NZドルなどがあります。
まず、流通量が多いので、よほどの相場の大変動がない限り、買いたい時、売りたい時ははすぐに約定するものです。
マイナー通貨は主に新興国で使用されている通貨です。
南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソなどが挙げられます。
マイナー通貨は流通量が少ないので、メジャー通貨に比べて取引が成立しにくいという特徴があります。
つまり、買おうと思ってもなかなか買えない、売ろうと思ってもなかなか売れないことがあるということです。
買う場合はともかく、相場が下落してきているのに、売りたくても売れないというのは困りますね。
そのような通貨ですので、情報には敏感で、悪い噂が流れるだけでも相場にすぐに影響しやすくなっていますので、 相場が不安定になりやすいのです。
ドルなどメジャー通貨に比べて、値動きが激しく、レートが上方向に向いた場合は大きな利益を出せますが、逆の場合、一瞬で大きな損失が発生するリスクがあります。
マイナー通貨は初心者にはなかなか扱いにくい通貨ですので、初心者の方には不向きな通貨ではありますが、そのメリットやデメリットを理解した上で、トレードに慣れてきたら挑戦してみるのもよいでしょう。
マイナー通貨は金利が高いため、大きなスワップの利益が得られることが特長です。
XMでは、ショートのEUR/TRYの1lotあたりの1日のスワップが4700円を超えるというすごいスワップを提供している時もあります。(6700円というスワップを付けたこともあります)
(金利によって変動があります)
スワップが大きいことはメリットではありますが、値動きが激しいこともメリットにもなりえます。
レートがプラス方向に動いた場合は、一瞬で大きな利益を得ることができる可能性があります。
金利の高さは、ロングまたはショートがプラスのスワップであった場合、その逆のマイナススワップもまたとても数値が大きくなっています。
先程のXMの例で言えば EUR/TRY、1lotをロングで保有すると、毎日8000円以上の損失が発生します。 また、値動きが荒いので、常にチャートを見ていないと、目を話したすきに大損をしたということもありえます。 また、取引量が少ないので、特に、相場が急落した場合など、売りたくても売れないということはよくあります。
マイナー通貨は高金利のため関連通貨ペアのスワップが高くなるというメリットがある一方で、値動きが荒いというデメリットがあることがわかりました。
しかし、ご安心ください。対処方法はあります。 為替の影響を最小限に押さえて、スワップは獲得するということです。 それは、スワップポイントが付与される1日の終わりの時間(朝6時59分~7時(サマータムは5時59分~6時))の数分間だけポジションを持つという方法です。
これであれば、為替レートがそれほど大きく動くことはまれですし、仮に動いたとしても、損切りをすればいいのです。 多少動いたところで損切りをしたとしても、これだけのスワップポイントがつけば利益プラスになりますし、また、ボーナスを使えば自己資金を極力抑えられます。
マイナー通貨は新興国で使われている通貨で、金利が高い半面、値動きが非常に荒いので、利益が出ると大きいですが、 損失も大きくなる、ハイリスク、ハイリターンの通貨です。
最近では、トルコの政策金利が24%(日本は0.1%)であるため、トルコリラのスワップ狙いのトレーダーも増えています。
しかし、初心者の方は、うまく値動きについていかない可能性もあり、スワップ以上の大きな損失を出す場合も多くなっていますから 初心者の場合は、メジャー通貨から挑戦してみることをおすすめします。
最近では特に、トルコリラの金利が非常に高いため、スワップポイントがとても高くなっているため、スワップ狙いのトレードが増えています。