海外FXの証拠金維持率の計算方法と強制ロスカットを防ぐ6つの方法

海外FXの証拠金維持率の計算方法と強制ロスカットを防ぐ6つの方法

海外FXを始めたいと考えている方に向けて、証拠金維持率と強制ロスカットについて解説していきます。
取引について調べていると、海外業者での証拠金維持率と強制ロスカットの関係について悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?証拠金維持率をどうすれば良いのかと迷ってしまうことも少なくありません。

今回は海外FXでの証拠金維持率と強制ロスカットについて解説します。海外業者で取引をする場合の基礎知識が得られる内容となっているので、これから取引を始めたいと考えている方の参考になるはずです。

そもそも証拠金維持率とは?

まずは海外FXにおける「証拠金維持率」とは一体なにか、概要について見ていきましょう。証拠金維持率とは、口座に入っている残高にどのくらい余裕があるかをはかるための数値です。たとえば10万円しか残高がないときに、10万円の損失となれば明らかにリスクが高いと考えられます。
そのため証拠金維持率は取引者が行っている取引の品質の良し悪しをはかるためにも重要な指標です。もし低くなっていれば、取引の品質が低いと判断できるため、今後の取引にも活用できる参考資料となるでしょう。

海外FXでは「ロスカットレベル」と呼ばれることもある証拠金維持率。その名の通り、証拠金維持率が低くなりすぎると、ロスカットにより強制的に損失が計上されることもあります。海外FXを始めるにあたって、計算方法や基本的な知識を知っておくことは重要です。

しかし証拠金維持率が低くなりすぎた場合は、対処するための方法もあります。ただし証拠金維持率について把握するためには、「有効証拠金」と「必要証拠金」について知っておかなければなりません。
そこでまず、有効証拠金と必要証拠金について、基本的な知識を解説していきます。これから海外での取引を始めたいと思われている方は、ぜひ解説する内容を覚えておいてください。

有効証拠金

まず「有効証拠金」とは、取引で使う証拠金の合計額のことです。海外FX口座に残っている資産の合計額と言い換えられます。
ただし有効証拠金は含み損と含み益の両方も含めて計算してください。また手数料やクレジット、ボーナス、スワップなども反映されます。計算式は以下のとおりです。

有効証拠金額=口座残高+クレジット+含み益+スワップ+手数料-含み損

基本的な有効証拠金の計算式は次を参考にしてください。たとえば口座に10万円の残高があり、含み損が1万円、含み益が2万円だった場合は次のように計算できます。

有効証拠金額=100,000(口座残高)-10,000(含み損)+20,000(含み益)=110,000円

そのときどきの状況により、上記の基本的な計算式では正確に算出できなくなることもあるでしょう。
通常の残高から含み損・含み益を差し引いたとしても、ボーナス分や手数料などはまだ反映されていないことがほとんどであるためです。

以上のように有効証拠金とは、口座に残っている残高に、含み損・含み益の両方を加えた残高で、取引で使う証拠金の合計額のこととなります。

必要証拠金

そして「必要証拠金」とは、投資のために使う預け入れ金額のことを指します。取引をするには、1通貨あたりで必要な証拠金額が決まっています。最低限必要な金額は担保金とされ、必要証拠金とは担保額とイコールの金額です。つまりポジションを得るために最低限必要となる担保が必要証拠金だと言えます。

必要証拠金は取引を始める際に、最低限入金しなければならない金額のことですが、通貨ペアや銘柄により金額は変わります。そして預け入れた必要証拠金の金額に応じて、業者により決められているレバレッジを掛けられるようになる仕組みです。

必要証拠金の計算式は2種類あり、次のいずれかで算出できます。

為替レート×取引数量×証拠金率
為替レート×取引数量÷レバレッジ

もし1ドルが100円で20,000ドルの取引において、レバレッジ1,000倍であった場合は次のように算出されます。

100×20,000=2,000,000
2,000,000÷1,000=2,000円

以上のように海外FXでレバレッジ1,000倍の取引をする場合、必要証拠金は2,000円となります。国内のFX業者では最大レバレッジが25倍程度となっていることが多いため、海外業者では少ない資金で高額の取引ができることがわかるでしょう。

しかし取引金額が大きくなることは、メリットでもありデメリットでもあります。取引金額が大きくなるほど損失として計上される金額も大きくなるためです。
もし損失が発生すれば元本以上の金額を失いかねないため注意を払ってください。

取引をするにおいて、必要証拠金額や証拠金維持率を算出できることは重要なポイントです。上記の計算方法を覚えておきましょう。しかし必要証拠金は有効証拠金とは違い、投資のために使用される金額のことであると覚えてください。

証拠金維持率の計算方法

証拠金維持率の計算方法は次のとおりです。

証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100

証拠金維持率を算出するには、まず先にご紹介した有効証拠金と必要証拠金を算出する必要があります。2つの計算方法から金額を算出したら、維持率の計算式にあてはめて算出してください。
上記の計算方法を使って、具体的な計算について見ていきましょう。50万円を入金した後に、10万円の含み損が生じている場合の計算方法です。

【事例1】
・有効証拠金:500,000(入金金額)-100,000(含み損)=400,000円
・証拠金維持率:400,000(有効証拠金)÷500,000×100=80

以上のような計算方法で、証拠金維持率は80%であると算出できます。

もうひとつわかりやすい数字で例をあげてみましょう。預けている証拠金が10万円であり、含み損が1万円生じている場合です。さらにレバレッジは1,000倍であり、100円/ドルの時に10万通貨(=1千万円分)の買いポジションを保持していとします。

【事例2】
・有効証拠金:100,000(入金金額)-10,000(含み損)=90,000円
・証拠金維持率:90,000(有効証拠金)÷10,000×100=900

つまりこのときの証拠金は900%ということになります。証拠金維持率は上記のように計算できるので、海外FXを利用するなら計算方法を覚えてから取引を始めましょう。

海外FXにおける強制ロスカットとは?

海外FXにおける強制ロスカットとは、FX会社によって利用者の損失回避のために発動される仕組みのことです。強制的に決済が行われるシステムのことを指します。
それでは具体的にどのような状況にて、どのように発動するのでしょうか?仕組みと相場の詳細について解説していきます。

強制ロスカットが発動する仕組み

強制ロスカットが発動するのは、証拠金維持率が一定以下となった場合です。
レバレッジを利用していると、元本よりも大きな金額の取引が可能となります。そのためレバレッジを利用した状態では、価格の変動により損失が膨れ上がってしまうこともあるでしょう。
損失が膨れすぎて利用者が破産などの深刻な状態にならないように、FX業者は強制的にロスカットを行います。

強制ロスカットの仕組みは利用者にとってメリットのように思えるかもしれません。しかし強制ロスカットによって保有が終了されてしまうため、その後の利益を逃してしまう可能性もはらんでいます。
強制ロスカットは以上のように証拠金維持率の割合により発動するものです。大きな損失を抱えずに済むとのメリットがありますが、反面、わずかな時間差で利益を逃してしまうリスクもあります。

強制ロスカットの相場

強制ロスカットの相場は、海外FX業者では50%以下の設定であることが多くなります。国内FXでは証拠金維持率が100%を下回ったときに設定されていることが多い傾向です。
そのため海外FXでは大きな損失を計上しやすいものの、強制ロスカットされにくく、長く取引を継続しやすい特徴があります。

海外FXで証拠金維持率が低い理由は、国内業者に比べてレバレッジが違うためです。国内では最大25倍のレバレッジに制限されていることがほとんどですが、海外では最大1,000倍としている業者も少なくありません。
つまり国内の業者に比べて、海外の業者のほうが利益を得られやすい反面、損失も大きくなりがちです。そのため海外の業者では証拠金維持率を低めに設定しています。
しかし、不測の事態の場合でも、「ゼロカットシステム」のおかげで、証拠金以上の損失は発生しませんから、そこは国内FX業社に比べて大きな違いです。

ただしFX業者により強制ロスカットの相場は違うので注意が必要です。国内FX業者でも50%程度で設定しているところもあります。また海外FXでのすべての業者が50%で発動するわけではないでしょう。
そのため業者選びの際には強制ロスカットの条件を確認することが欠かせません。

以上のように海外FXにおける強制ロスカットとは、証拠金維持率が一定以下となった場合に発動する決済のことです。ただし相場は業者ごとにさまざまであるため、あらかじめ条件を確認しておきましょう。

海外FXで強制ロスカットを防ぐ方法

海外FXで「強制ロスカットを防ぎたい」と思ったとき、方法は主に6つあります。これから取引を始めたいと考えている方は、ぜひ次の6つの方法について知って、いざというときに活用できるようにしてください。

方法1:短期売買を徹底する

まずは短期売買を徹底する方法があげられます。
FXの取引は数分単位での取引・1日単位での取引・数週間単位での取引・数年単位での取引の4種類にわけられます。取引方法はいずれが優れているわけではなく、取引者の目的や戦略により選ぶべき方法は変わります。しかし強制ロスカットを避ける目的であれば、超短期取引や短期取引がおすすめです。

短期的な取引がおすすめだとされるのは、短期取引においては為替変動リスクが少ないことに由来します。
たとえば長期的な取引をしていると、眠っている深夜に急変が起こり強制ロスカットも起こるリスクが増えるはずです。数年単位の長期取引であれば、取引者が知らぬ間に為替の変動が起こる確率はさらに高まります。

その点短期売買であれば、数分から1日で取引が終わるので、為替相場を見られない時間が減ります。その分、ご自身の知らないうちに為替の急変動が起きたとの事態を避けられます。
また短期的な取引であれば生じる損失・利益も少なくなるはずです。結果的にもし万が一強制ロスカットが起きても、損失を最小限に抑えられるようになるでしょう。

海外FXにて強制ロスカットを避けたいなら、超短期取引・短期取引を中心にすることをおすすめします。少なくとも当日中に取引を終えられるようにするとリスク回避に役立つはずです。

方法2:マージンコールを確認する

マージンコールを確認することも方法のひとつです。
マージンコールを確認できないと、証拠金維持率の低下および強制ロスカットが起こりやすくなります。
マージンコールとはFX業者ごとのロスカット基準が間近であることを知らせる警告のことです。ほとんどの場合で、強制ロスカット喜寿よりも高い数値で通知が来ます。そのため通知を見逃さずに対処できれば、強制ロスカットはほとんどおこらなくなるはずです。

業者によりますが、マージンコールはメールアドレスに届くことが多いでしょう。ただしマージンコールシステムがない業者もあるので、事前に確認して置かなければなりません。

マージンコールを確認できれば、ロスカットが起こる前に何らかの対処ができます。後に解説する追加入金や損切りなどが対処法のひとつです。強制ロスカットを防ぐための現実的な方法なので、業者からの通知は見逃さないようにしてください。

方法3:ポジションを保持しすぎない

海外FXで強制ロスカットを防ぐ方法として、ポジションを保持しすぎないことも大切です。
多数のポジションを保有していると、証拠金維持率の低下をまねきやすくなります。

しかし取引をしている方の中には、将来的に利益が出ると踏んで、不要なポジションを保有している方も少なくありません。
強制ロスカットは先に解説したように、口座残高や含み損・含み益により算出される証拠金維持率により発動します。そのためポジションを多く保持していると、証拠金維持率が低下しやすくなる傾向です。

また強制ロスカットが起こるとポジションを保持できなくなるため、損失の確定が多く起こりやすくなります。そのため多く保持しすぎることはリスクともなり得るでしょう。必要のないポジションを保持しないことは、取引の安定化にもつながります。

ポジションを保有しすぎず、重要なものだけに絞ってみてください。すると証拠金維持率を高く維持できれば強制ロスカットは起こりにくくなるでしょう。

方法4:両建てを行う

続いてご紹介する方法は、両建てを行うことです。
両建てとは買い・売りの両方を所有することを指します。両建てをすると損失と利益が固定され、損失が大きくなるのを防げます。

たとえば売買両方を保持していれば、利益・損失のどちらに傾いてもプラス・マイナスゼロで決済できる可能性があります。そのため証拠金維持率が下がりすぎることがなく、強制ロスカットが起こりにくくなる仕組みです。
もし相場に変動が起こっても、両方を持っていれば含み損・含み益が相殺されるため、証拠金維持率が下がるのを防げるでしょう。

両建ては損失を過剰にしないためにも役立ち、さらに強制ロスカットを避けることにも役立ちます。ただし両建てをしていても強制ロスカットが発動することはあり得ます。たとえばスプレッド拡大・逆ザヤなどのケースが該当します。
また両建ては取引の合理性を損ねることからFXにおいて推奨されておらず、業者によっては特定の両建てが禁止されています。両建て時のスワップポイントによりコストが膨れ上がってしまうリスクもあります。

もし業者で禁止されている場合、違反すると取引停止となるはずです。利用する場合は業者ごとの規約に則り、損益計算を十分に行うようにしましょう。
ただ便利に利用できるシステムでもあるので上手に活用して、リスクを回避しながら取引を行うようにしてください。

方法5:追加入金をする

続いてご紹介する方法は、追加入金をすることです。
強制ロスカットは口座残高が少なくなることによる、証拠金維持率の低下により発動します。そのため追加入金で口座残高を増やせられれば維持率が高くなり発動しません。

しかし追加入金により防ぐ方法は、一時的なものです。複数回繰り返すと負担が大きくなり、さらに相場が反対に変動した場合は維持率が下がってしまうこともあります。追加入金をしても、含み損が増える可能性もあるので、確実な方法ではありません。

もし保持しているポジションにおいて、追加入金をしても利益が期待できないなら損切りをすることも必要です。損切りについては次の項目で解説します。
追加入金をするかどうかは取引者の判断力に委ねられます。反転の見込みがあるなら効果的な方法ですが、見込みがないなら損切りをしたほうが損失を抑えられるでしょう。

もし見込みがある場合、追加入金はマージンコールを受信したタイミングで行うと効果的です。しかし最後の手段と考えて、あまり多用しないようにすることがポイントとなります。

方法6:早めの損切を徹底する

早めの損切りを徹底することも、強制ロスカットを防ぐための効果的な方法です。
損切りについては、ひとつ前の項目で解説したように追加入金との選択肢のひとつともなります。
強制ロスカットは、取引者が自分で損切りを行わない場合に発動されます。したがって、取引者自らが損切りを行えば防げるものです。

損切りとは取引者自らが、損失を抱えた状態で売却をすることを指します。損失を確定させる行為なので、損切りをする踏ん切りがつかない場合もあるでしょう。
しかし損切りをしなければ、場合によっては強制ロスカットが起こりかねません。強制ロスカットが起こる前に損切りをしたほうが、損失の計上が少なくなることも多いものです。

もし強制ロスカットにて決済が行われると、口座に残っている証拠金のすべてが失われてしまいます。ただ自ら損切りを行うと、一部損切りによりロスカットの価格が変わるため損失額を抑えられることがあります。
たとえば資金が20万円でレバレッジ1,000倍の業者にて取引を行う場合について見てみましょう。

もし為替相場が下落したとして、ロスカット寸前で半分の損切りを行ったとします。損切りをすると含み損は確定されますが、含み損確定によって資金は減り、保持しているロット数も減少します。つまり損切りにより、ロスカットの水準も下がることになります。

一部損切りなら含み損の確定も少額で済むはずです。さらに強制ロスカットの水準も下がるため、ロスカットによりすべての資金を失うリスクが軽減されることになります。したがって早めの損切りを徹底することは、強制ロスカットの発動を防ぐとともに、資金を守ることにもつながります。
自ら損切りを行うことには、以上のように損失を軽減させるための効果があるため、万が一の事態には積極的に利用したいものです。

海外FXを始めるなら証拠金維持率の基礎知識を学んで

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、海外FXにおける証拠金維持率についてご理解いただけたと思います。
証拠金維持率についての知識や理解は、海外FXで成功するために欠かせないものです。知らずに始めると、大きな損失を生むこともあり得るでしょう。
特に海外FXではハイレバレッジであることが多く、少しの値動きでも損益が膨らむ可能性があります。今回の記事を参考にして、海外FX業者での証拠金維持率を調整できるようにして、強制ロスカットを防ぎましょう。

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