要注意!ボーナスの利用規約違反のペナルティ

海外FXでの両建ては禁止?さまざまな両建てのやり方とともに解説

海外FXでの両建ては禁止?さまざまな両建てのやり方

「海外FXの両建てはどんな取引?」「リスクを抑えられるって本当?」などの疑問を抱いていませんか。 トレードの結果に大きな影響を与える可能性があるため、気にしている方が多いでしょう。
上手に活用すればリスクを抑えつつ利益を狙うことが可能です。
ただし、正しく活用しないと口座を凍結される恐れなどがあります。 ここでは、両建ての全体像と特徴、活用したいシーンなどを詳しく解説しています。

海外FXの両建てとは?

簡単に説明すると、ひとつの通貨ペアにおいて「買い」と「売り」を併せて保有することです。 両ポジションを保有するため両建てと呼ばれます。米ドル/円であれば、米ドルを買う(買い)、米ドルを売る(売り)を同時に保有することです。 「買い」と「売り」の数量が同数であれば決済している状態と同じと考えられます。従って、値動きが生じても損益は相殺されます。

海外FXでの両建ては禁止?さまざまな両建てのやり方とともに解説

両建てを活用する主な目的は、損失をできるだけ抑えながら利益を上げることといえます。
具体的には、相場が上昇または下落したときに一方を決済して利益を確保しもう一方はポジションを維持、再び相場が上昇または下落して損失が小さくなったときに残っているポジションを決済してトータルで利益を確保するなどします。
以上からわかる通り、相場の動きに対応しやすくなる点が魅力です。

海外FXで両建てを使用するシーン

相場の動きが読めないときや材料がでて相場が大きく動きそうなとき、含み損が発生しているときなどに用いられています。リスクを管理しつつ利益を狙えるからです。
ただし基本的には、一回の取引で大きな利益を狙える手法ではありません。

海外FXで両建てをする3つのメリット

想定される主なメリットは次の3つです。

メリット①リスクヘッジにつながる

基本のメリットは、想定外の値動きに備えやすくなることです。 「買い」または「売り」のどちらか一方しか保有していないと、想定とは反対方向に相場が動くと大きな損失が生じてしまいます。

両建てであれば、一方を決済しない限り損益を相殺できます。相場の動きとタイミングを見て取引を行えるため、リスクヘッジにつながります。 高い確率で利益を狙いやすい取引手法といえるでしょう。

メリット②スワップポイントから利益を得られる

通貨ペア間の金利差をスワップポイントといいます。基本的には、低金利の通貨で高金利の通貨を購入し日をまたいで保有すると受け取れます。 したがって、超低金利の日本円で高金利の通貨を購入するとスワップポイントによる利益を狙うことが可能です。

ただし、高金利の通貨で低金利の通貨を購入するとスワップポイントを支払うことになります。 両建てではスワップポイントによる利益は狙えないと考えられますが、実際のスワップポイントは政策金利をベースに各事業者が決めているため利益を狙えることがあります。

ポジションを保有しているだけで利益を狙える可能性がある点も魅力です。

両建てでもスワップポイントの利益が狙えるケースとは、ロング(買建)もショート(売建)も両方ともスワップポイントがプラススワップであるケースです。
実はこういうケースはめったにありません。
スワップポイントの多くが、マイナスの方が大きいレートであったり、両方マイナスであったりします。その場合、両建てをしていても、スワップポイントで証拠金が目減りしてしまうことを理解しておくべきです。

唯一、GEMFOREXのドル円(USD/JPY)のペアでは、概ね、どちらもスワップポイントがプラスになっています。(ただし、相場によってはどちらかがマイナスになる場合もありますので、確認が必要です。)

両方プラスということは、両建てをすることでダブルでスワップポイントがたまるということになります。

下記の記事で、海外FXのスワップポイントについて詳しく解説していますのであわせて参考にしてください。

メリット③不安定な相場でも利益を伸ばしやすい

不安定な相場に対応しやすい点もメリットとしてあげられます。 両ポジションを保有しているため、想定とは異なる方向へ相場が動いても柔軟に対処できます。 相場にあわせて利益を狙える点も強みです。

海外FXで両建てをする2つのデメリット

注意したいデメリットは以下の2つです。

デメリット①証拠金が少ないと2重でロスカットを受ける可能性がある

建てにかかる証拠金は、FX業者で異なります。

具体的には、買い・売りのどちらか一方だけを必要とする業者と双方を必要とする業者に分かれます。後者の場合、ロスカットのリスクが高くなるため注意が必要です。

ロスカットは、証拠金維持率が基準を下回るとポジションを強制決済される仕組みといえるでしょう。証拠金維持率は、含み損を加味した証拠金残高を必要証拠金で除して求められます。スプレッドの負担が重くなるなど、取引にコストがかかりやすい点も見逃せません。

そのため、取引を行うときは、資金の管理を徹底する必要があります。

デメリット②そもそも規約違反な場合がある

海外FX業者は、両建てを規約違反としていることがあります。
特に、同じ事業者の複数口座を使った取引や異なる事業者の口座を使った取引を禁止しているところが多いといえるでしょう。

詳しい理由は後述しますが、ゼロカットシステムの悪用などを防ぐためと考えられます。規約に違反すると、口座凍結などの対象になる恐れがあります。取引を始める前に確認が必要です。

異業社間で両建てを行ったらばれるものなの?

両建てを活用して節税を目指すこともできます。具体的な活用方法はケースで異なります。

ケース①含み益があるポジションを所持している場合

含み益がある場合は、年内に決済せず翌年に持ち越します。
決済により利益が確定すると課税の対象になるからです。したがって、含み益があっても翌年に持ち越せば課税の対象にはなりません。
ただし、年末年始は相場の値動きが激しくなることがあります。想定外の値動きによる損失の発生には注意が必要です。
両建てで取引を行えば、損失額をコントロールしやすくなります。

ケース②含み損のポジションを所持している場合

含み損がある場合の考え方はケースで異なります。
当該ポジションのみで考えると、年内に決済すると損失が確定するため税金はかかりません。年内の損益がマイナスの場合は、含み損を翌年に持ち越して、翌年の利益と相殺させることもできます。
損失額の拡大が心配なときは、両建ての活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ケース③含み益も含み損も所持していない場合

含み損・含み益ともない場合は、年内の損益をコントロールします。海外FXに適用される税率は、所得額に伴い段階的に高くなるからです。
税率が高くなる所得額を超えないように両建て取引を行えば、節税につながる可能性があります。

海外FXで両建ては禁止?詳しく説明!

前述の通り、海外FX業者の中には両建てを禁止しているところがあります。
ただし、全てのケースで禁止しているわけではありません。ケース別に詳細を解説します。

ケース①同一海外FX業者の同一口座内での両建て

海外FX業者の多くは、自社内の単一口座を用いた両建てを認めています。
以上の条件に該当する場合は、業者の損失に直結しにくいからです。

ただし、両方のポジションを違う価格で約定した場合、決済のタイミングは少し難しくなります。
例えば、相場が下落すると売りポジションを決済して利益を確定し、相場が反転したタイミングで買いポジションも決済して利益を出すことになります。とはいえ、適当なタイミングで相場が反転する保証はありません。
相場が下落を続けると、買いポジションの損失は拡大してしまいます。

このまま両建てを継続した場合、マイナススワップがプラススワップを上回り、証拠金が目減りするケースが多いでしょう。
「売り」と「買い」のポジションのスワップの合算額がマイナスであった場合の損失は差額が小さく、ポジションがそれほど大きくない場合は微々たる数字です。
ただし、通貨によっては、その差額が大きい場合もありますから油断はできません。

例)1万通貨あたり ドル円の ロングスワップ 80円/ショートスワップ -95円 の場合

この場合、1万通貨保有していれば毎日 15円ずつ損失が発生します。

スワップ狙いの両建て

反対に、スワップの合算額がプラスであれば、差額分は貯まっていくことになります。
この差額を狙い両建てを行うトレーダーもいます。このような取引をスワップのさや取り、スワップアービトラージ、またはスワップ狙いの両建てといいます。

海外FX業者の中には、スワップ狙いが明確な両建てを禁止しているところがあります。
ペナルティを受けることもあるため注意が必要です。ただし、GEMEFOREXは、スワップ狙いの両建てを推奨しています。

GEMFOREXにはロングもショートもプラスのスワップポイントの通貨ペアがあります。(2023/4/15時点ではUSD/JPYのみ)
これを同一口座で両建てすれば、両スワップを獲得できます。
1ロットあたりのスワップポイントは微々たるものですが、為替変動リスクがないので多めのロット数を保有してもいいかもしれませんね。

ケース②同一海外FX業者での複数口座間での両建て

同一事業者の複数の口座を使った両建ても禁止しているところがあります。
ゼロカットシステムの悪用が考えられるからです。

ゼロカットシステムは、口座残高を超えるマイナスが発生したときにマイナス分を事業者が補填してくれる仕組みといえるでしょう。
口座単位で適用されるため、同一事業者の複数口座で取引を行うと損失のみ限定できる可能性があります。

例えば、相場が急落または急騰して、一方の口座で残高を超えるマイナスが発生したとします。
この場合、ゼロカットが発動するため損失は口座残高に限定されますが、もう一方のポジションにおける利益は口座残高に限定されません。つまり、同額の利益と損失になるのではなく、利益だけ大きくなるのです。

海外FX業者にとって不利な取引になるため禁止しているところもあります。
トレードを行うときは注意しましょう。

海外FXのボーナスを使っての両建て概ね禁止!

100%入金ボーナスなどを使って自己資金を増やしたうえで、同一業者の複数口座で両建てを行うとどうなるでしょうか。

相場が大きく上昇した場合、買いポジションは大きな利益がでます。
売りポジションも同じ分だけの損失が出ますが、証拠金以上の部分はゼロカットにより業者が負担してくれます。したがって、この場合も自己資金の損失だけで済むのです。

この方法はボーナスを使って、より少ない自己資金でローリスク、ハイリターンを狙うものです。
ボーナスを提供している多くの業社は、概ねこれを禁止しています。

ケース③異なる海外FX業者の口座での両建て

異なる業者の口座を使った両建ても基本的には禁止されています。
上記のような取引を行えるからです。

複数の業者を使えばばれないだろうと考えるかもしれませんが、必ずしもそうとはいえません。
ばれてしまうことも多々あります。特にボーナスを提供している業社では、概ねこれを禁止しているため注意しましょう

両建てを禁止している海外FXで両建てをしたらばれるのか

両建てをしても海外FX業者にバレないはずと考える方は少なくありません。
しかし実際は、ばれてしまうケースが多いようです。なぜばれてしまうのでしょうか。

理由①MT4・MT5を経由してばれる

プラットフォーム経由でばれることが多いと考えられています。
具体的には、海外FX業者の多くが採用しているMT4・MT5経由でばれることが多いようです。
発覚する主な理由は、事業者側がこれらの履歴をチェックできるためといえるでしょう。事業者をまたいだ履歴のチェックも可能です。
ばれないように注意を払っていても、取引の内容が筒抜けになっている恐れがあります。口座を凍結されることもあるため、十分な注意が必要です。

理由②異なる海外FX業者を利用しても仲介業者を経由してばれる

海外FX業者が契約している仲介業者経由でばれるケースもあります。
異なる海外FX業者が同じ仲介業者と契約していると、同一のサーバーを使用することになるからです。
また、海外FX業者の多くは、両建てを見つけるためさまざまな対策を講じています。
基本的にはばれるものと考えて行動するほうが無難です。

海外FXの両建てを活用したいシーン

両建ては次のケースで良い結果をもたらす可能性があります。

シーン①相場の変動が激しいとき

活用したいシーンとして、相場が激しく動いているときがあげられます。
両ポジションを建てることにより、損失の拡大を防げるからです。同様に、証拠金維持率も固定できるため、意図しない決済(ロスカット)も防げます。
以上を前提に、タイミングをはかりつつトレードを行いやすくなる点も魅力です。例えば、値動きを読みやすくなってから一方を決済して利益を確定し、もう一方も決済するなどが考えられます。
相場が激しく動いているときに適した取引手法といえるでしょう。

シーン②重要経済指標の発表時

為替相場が変動しやすいタイミングとして、経済指標の発表時があげられます。
予想値と結果をもとに、現在の状況や成長の余地などを評価できるため取引が活発になります。したがって、経済指標発表時も両建てを活用したいシーンといえます。
ただし、海外FX業者の中には、このタイミングを狙った取引を禁止しているところがあります。両建ての可否だけでなく、取引の可否も調べておかなければなりません。
ちなみに、XMtradingは経済指標発表時の取引を禁止していません(詳細は公式サイトなどでご確認ください)。
利用しやすい事業者といえるでしょう。

海外FXで両建てを活用して利益を狙う

いかがでしたでしょうか。
海外FXの両建てについて解説しました。「売り」と「買い」のポジションを建てることによりリスクを管理しやすくなる点が魅力です。ただし、事業者の中にはこの手法を禁止しているところがあります。規約などを確認したうえで適切に活用しましょう。

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まとめ

両建てはひとつの通貨ペアにおいて「買い」と「売り」を併せて保有することです。
両方のポジションを保有することで、スプレッド分を考えなければ、相場がどちらに動いても、損益は相殺されます。
従って、相場の動きが読めないときや材料がでて相場が大きく動きそうなとき、含み損が発生しているときなどに、損失を避けるためにも用いられているリスクを管理の手法の一つとなっています。

相殺されるといっても、スプレッド分を考えると、スプレッドの負担が発生しますから、ロスカットされてしまう場合はなくはありませんから資金管理しておく音が重要です。

両建てをする際に注意したいのは
■そもそも両建てを禁止している業者もあるので、確認が必要です。
■異業社間での両建てはほとんどの業者が禁止しています。これは、スワップアービトラージにより不当に利益を獲得することを避けるためです。 ※利用規約をしっかり読んでおくことが大切です。

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