FXにおけるRSIの4つの使い方と使用の際に押さえるべきポイント

FXにおけるRSIの4つの使い方と使用の際に押さえるべきポイント

FXで副収入を得たいと考えている方に向けて、RSIについて解説していきます。
「FXでRSIを利用しているけれど勝てない」「RSIはどのようなときに使うべき?」など、RSIの疑問を抱いている方は多いようです。
FXでRSIを上手に活用するためには、使い方のポイントを押さえることが大切。
そこでFXでのRSIの使い方について、ポイントや注意点、利用に適した取引方法などを解説します。設定方法も解説するので、これからRSIを有効活用していくための参考になるはずです。

そもそもRSIとは?

「RSI」とはFXにおけるテクニカル指標です。J.Wワイルダーによって開発されました。
「Relative Strength Index」の略称で、日本語では相対力指数と呼ばれます。価格の上昇の強さを数値にて視認化したもので、売買のどちらが強いかを判断するために用いられるものです。

たとえばある通貨が売られすぎている状況であったり、買われすぎている状況であったりすることを視認化してくれます。
チャートは0~100の数値で表されるのが一般的です。数値が高ければ買われすぎている傾向にあり、低ければ売られすぎている傾向にあります。

以上のようにRSIとはFXにおけるテクニカル指標のひとつとして活用されているものです。相場を分析しやすいことから、取引を始めたばかりの方に特に人気のある指標となります。
売買の強さをはかるうえで、ぜひ活用してください。

RSIの計算方法

RSIの計算をするには、次のような計算式が用いられます。

RSI=値上がり幅合計÷(値上がり幅合計+値下がり幅合計)×100

基本となる計算式は上記のとおりですが、2日目以降に利用される修正移動平均を用いた計算方法もあります。

RSI=値上がり幅合計’÷(値上がり幅合計’+値下がり幅合計’)×100

RSIを開発したJ.Wワイルダーは、実際には修正移動平均を用いた計算方法により考案しました。しかし日本ではミスにより、最初の計算式が一般的とされています。
2つ目の計算式で算出すると、ラインが滑らかになることが特徴です。

しかし一般的にRSIのチャート上には算出された数値がすでに表示されています。そのため計算式を用いなくても、RSIは確認可能です。
ただ正確な計算式を知りたい、自分で計算したいと思われるなら、以上の計算式を参考に挑戦してみてください。

RSIの使い方

RSIにはさまざまな使い方があります。代表的な使い方である4つについて解説するので、FXでRSIを活用したいと思われているならぜひ参考にしてください。

使い方1:基本的な使い方

RSIの基本的な使い方は、購入・売却についてはかるための基準値として使う方法です。
RSIは買われすぎていたり、売られすぎていたりする状況を視認化してくれます。70%以上であれば購入が多すぎると判断できますし、30%以下であれば売却が多すぎる状況でしょう。
数値から売るべきか買うべきか判断できるため、取引に慣れていない初心者の方でも利用しやすい使い方です。

また大きな流れがやってきたときは、発生から急激な変化を見せることも少なくありません。
以上のことから、逆張りの売り・買いの判断をするための材料として活用できます。
RSIの使い方としてまず覚えるべきことは、購入・売却についての基準値としても使い方です。

使い方2:レンジ相場での使い方

RSIはレンジ相場でも頻繁に利用される指標です。
レンジ相場とは上下の動きがあまり大きくない相場のことを指します。たとえば一定の幅を維持しながら繰り返し動くレンジ相場があるとしましょう。トレンド反転のタイミングがわかりにくい状況ですが、RSIを利用すれば予測ができるかもしれません。

表示結果からトレンドの継続・転換についての分析もできるはずです。
以上のようにレンジ相場でもRSIは活用できます。

使い方3:他のテクニカル指標と組み合わせての使い方

他のテクニカル指標と組み合わせて使うこともできます。
動きが大きすぎる相場では、RSIばかりを信頼しすぎるとリスクが大きくなりがちです。そのため「MACD」などの指標と組み合わせるとさらに効果が発揮されます。

「MACD」とは移動平均収束拡散手法のことであり、売買の判断に役立つチャートです。2本のラインを交差した部分が売買の機会と判断でき、初心者の方でも使いやすいでしょう。
特にトレンド分析で人気があり、流れを形成するときに役立ちます。

RSIのみでは表示とは反対方向に動く「ダマシ」が起こることがあります。そのため単体で購入・売却をはかるために使用するにはリスクが伴います。
しかし他の指標と組み合わせて活用すると、より高い精度でも予測が可能です。

使い方4:ダイバージェンスのための使い方

RSIはダイバージェンスのためにも使えます。ダイバージェンスとはローソク足と指標の動きが逆になることで、逆行現象とも呼ばれるものです。
ダイバージェンスは流れが転換するのを予測しているとも言われており、転換期を判断するために有効となります。

もし上昇すると思われる流れでダイバージェンスが起きたら、売却するべきときだと判断できるでしょう。逆であれば購入するべきときです。
以上のようにRSIには、ローソク足との組み合わせにより、ダイバージェンス発生の確認のためにも利用できます。基本的な使い方を覚えたら、さまざまな活用方法について試してみてください。

RSIの設定期間

RSIの設定期間は、一般的に14日間とされることがほとんどです。開発者であるJ.W.ワイルダーも、14日間の設定をおすすめしているため、14日間であれば間違いないでしょう。初期設定も14日間となっていることがほとんどです。
ただし9日間・22日間・28日間・30日間・42日間・50日間・52日間で設定されることもあります。

設定に利用される起案は、均衡表における変化日によく似ています。つまり押し・戻りが終わり、新たな流れが出ることが多い日数と近い設定です。
以上のことから9日間・22日間・28日間・30日間・42日間・50日間・52日間での設定も考えられます。ただし最も推奨されているのは14日間です。

RSIをMT4/MT5へ設定する方法

それではRSIをMT4/MT5に設定する方法について解説していきます。RSIを活用するためには、MT4やMT5にて表示させなければなりません。
MT4・MT5といずれも設定方法は変わらず、次のような手順で設定が完了します。

【手順】

  1. MT4/MT5を起動する
  2. 「挿入」をクリック
  3. 「インディケータ」をクリック
  4. 「オシレーター」をクリック
  5. 「Relative Strength Index」をクリック

わずか5つのステップだけで設定は完了です。MT4/MT5のいずれでも、以上の手順を参考にして、RSIを表示できるようにしてください。

FXにおいてRSIを使用する際に押さえるべきポイント

FXにおいてRSIを活用するには、押さえるべきポイント、注意したいポイントがあります。
チャートの確認は取引に大きな影響を与えるため、正確な知識を知っておくことは重要です。ご紹介する3つのポイントをしっかりと覚えて、RSIをFX取引において使いこなしてください。

ポイント1:「ダマシ」の発生に注意すること

ひとつめのポイントは、「ダマシ」の発生に注意することです。
使い方の項目でも、「ダマシ」が発生する可能性があることに触れました。RSIでは値動きが表示通りにならない「ダマシ」が発生することがあります。
特に上下に強い流れができたときに起こることが多く、流れの勢いがとまらなくなることが少なくありません。

「ダマシ」が起きると、取引に慣れたプロでも損失を出してしまうことがあります。FXでは確実に利益を得るための手法はありません。RSIがどれほど使いやすぐ優れていて、綿密に確認していたとしても、損失が出ることはあり得ます。
その可能性のひとつが「ダマシ」が起こることです。

「ダマシ」が起こると購入・売却の合図自体が偽物となってしまいます。
「ダマシ」が起こる可能性を常に考慮して、RSIを盲信しすぎないようにすることが重要です。

ポイント2:他の指標との組み合わせで精度を高めること

RSIは他の指標と組み合わせることで、精度を高められるようになります。
先に「MACD」と組み合わせるのがおすすめだと解説しました。他の指標jと組み合わせると、RSIの「ダマシ」に気づきやすくなります。
たとえばMACDとRSIの両方が売却のサインを出しているなら、売るべきときだと判断できるでしょう。しかしRSIが売却のサインを出しているときに、MACDが買いのサインを出している場合も考えられます。その際にはRSIの「ダマシ」を見抜けるはずです。

RSIと相性の良い指標として、「ポリンジャーバンド」もおすすめします。ポリンジャーバンドでは価格変動範囲を予測可能であり、流れを分析可能です。
RSIと同時に活用すれば、MACDと併用したときと同じように予測の精度が高まります。RSIを使う際には、他の指標と組み合わせて活用するのがおすすめです。

ポイント3:上位足のチャートを確認すること

上位足のチャートを確認することも、FXにおいてRSIを使うときの注意点となります。FXでは上位にあるチャートが下位のチャートに影響を与えがちであるためです。

上位足とは、より時間の長いローソク足のことです。
もしRSIが上位足チャートの流れに飲まれてしまった場合、RSIのサインが正確に表示されなくなることがあります。他の指標との組み合わせとして解説したことと同様です。RSIを利用するなら上位足のチャートと組み合わせるとさらに精度が高まるでしょう。

RSIはFX初心者の方にとっても使いやすく、頼りになる指標のひとつです。しかし他の指標と組み合わせないと、精度が劣ることがあります。
そのため上位足の指標なども併用して、より確実性の高い取引を行うようにしてください。

海外FXにおいてRSIを活用したトレード方法

海外FXでRSIを活用した取引を行うなら、長期取引にて活用することがおすすめです。なぜなら海外の業者ではスプレッドが広めに設定されているためです。そしてRSIの性質上、長期的な取引で効果を得られやすいと判断できます。

RSIは購入・売却のタイミングをはかるために活用できる指標です。しかしおすすめされている設定期間は14日間であり、1日以内の設定では正しく表示されないと考えられるでしょう。そのためスキャルピングやデイトレードには適していないはずです。

また海外FXではスプレッドの広さから、取引にかかるコストが高くなる傾向があります。そのため取引回数が多い短期的な取引では、コストが高くなり利益分が薄くなってしまうのがデメリットです。

しかし長期的な取引であれば、海外の業者におけるスプレッドの広さをカバーでき、取引コストを抑えられるようになります。またRSIの設定も適切な期間でできます。
そのため海外FXにおいてRSIを活用した取引を行うなら、長期取引への活用がおすすめです。

FXにおけるRSIは活用のポイントを押さえることがコツ

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、FXにおけるRSIの役割や活用方法がご理解いただけたと思います。
RSIは購入・売却の強さを示すテクニカル指標です。わかりやすいことから初心者の方にも人気があります。
しかし「ダマシ」があるため、他の指標と組み合わせて精度を高めることが活用のためのポイントです。そして海外FXにおいては、長期取引で効果を発揮してくれることでしょう。
ご紹介した設定方法や設定期間を参考にしながら、ぜひ取引のためにRSIを活用してください。

当サイトでは、各社のボーナスキャンペーンの情報や、お役立ち情報についてまとめています。海外FXについて理解を深めてから挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

   
その他